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ホーチミンでHIV感染が増加、特に男性同性愛者グループに集中

2024年09月26日(木)07時00分 公開
ホーチミンでHIV感染が増加、特に男性同性愛者グループに集中

<写真:tuoitre.vn>

 

ホーチミン市疾病管理センターによると、他地方から同市に流入するHIV感染者数が増加しており、感染者は特に男性同性愛者(MSM)グループに集中しているという。

 

9月24日の発表によれば、ホーチミン市で新たに報告されるHIV感染者は他の省や都市から来た者が増加傾向にあり、今後もさらに増加する見込みである。

 

ホーチミン市疾病管理センターHIV/AIDS対策課のヴァン・フン医師によると、毎年ホーチミン市では約4000〜5000人の新規HIV感染者が確認されている。

 

また、2021年から2024年にかけて、他地域からのHIV感染者数が市内住民の感染者数を上回り、この傾向は今後も続くと見られる。

 

HIV関連による死亡者数は年間200〜300件程度で安定している。一方で、薬物注射者の間でのHIV感染率は2023年に5%未満となり、2019年の水準から半減した。

 

さらに、売春女性の間での感染率も減少傾向にあり、2022年には約2〜3%と記録された。しかし、MSMグループでは12.3%という高い感染率が見られている。

 

HIVの主要な感染経路は性行為であり、特に23歳から39歳の男性が感染者の90%以上を占める。

 

ホーチミン市保健局のグエン・ヴァン・ヴィン・チャウ副局長は、市がHIV流行の抑制段階にあることを強調し、2025年までに「95-95-95」の目標を達成することを目指していると述べた。

 

これは「HIV感染者の95%が自身の感染状況を把握し、95%が抗レトロウイルス薬(ARV)治療を受け、そのうち95%がウイルス抑制状態に達する」という目標であり、2030年までにAIDS流行の終息を目指すものである。

 

また、保健局は、HIV/AIDS対策における民間部門の持続的な技術支援を通じて、予防サービスへのアクセス拡大を期待している。

 

これには、HIV曝露前予防(PrEP)や自己検査、質の高い医療相談サービスの提供が含まれ、特にリスクグループに対する支援が強化される見通しである。

 

この取り組みはHIV感染の抑制にとどまらず、民間医療部門の積極的な貢献を通じて、持続可能な医療システムの維持にも寄与することが期待されている。

 

男性同性愛者グループでHIV感染が増加する理由に関して、ホーチミン市のファム・ゴック・タック病院HIV治療部門のグエン・ドゥック・バン医師によると、性行動の複雑さが一因にあるという。

 

特に肛門性交は粘膜が薄く、直腸には多数の毛細血管が存在するため、HIV感染のリスクが最も高いとされている。

 

また、一部の人々は安全ではない性行為を行い、頻繁にパートナーを変える傾向があり、注射薬物の使用や異性との性行為もHIV感染リスクを高める要因となっている。

 

さらに、梅毒やコンジローマ、淋病など、HIVと同時に他の性行為感染症に罹患している場合もあり、これらの病気はHIV感染リスクをさらに高める要因となる。

 

加えて、コンドームを使用しない傾向が強いことも、HIV感染増加の一因となっている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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