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ベトナム2大都市の都市鉄道、35年までに580kmを整備
<写真:tuoitre.vn>
ハノイ市とホーチミン市は、2035年までに都市鉄道網の総延長を約580kmとする目標を掲げており、都市鉄道が公共交通機関におけるシェアの30〜35%を占め、更にその後は55〜70%に引き上げることを目指している。
9月24日、ハノイ市とホーチミン市の都市鉄道プロジェクトの進捗を管理する委員会の作業部会第三回会合が行われ、チャン・ホン・ハー副首相が議長を務めた。
交通運輸省のグエン・ダン・フイ副大臣によると、ハノイ市とホーチミン市に計画されている都市鉄道の技術仕様は、軌間が1435mmの複線構造で、設計速度は80〜160km/hである。
電力供給は架線または第3軌条から行われ、列車は自動運行システムを採用し、動力分散型のEMU(電車)が使用される。
2035年までに、両都市の都市鉄道は既存の計画に基づいて整備が進められ、その総延長は約580kmに達する見込みである。
さらに、2045年にはハノイ市で200.7km、ホーチミン市で168.4kmが整備され、2060年には追加で約158.66kmが完成する計画となっている。
ハノイ市およびホーチミン市の関係者によると、都市鉄道の計画に合わせて、地下空間の整備や土地の確保が進められており、沿線地域の都市開発や商業、サービスの発展を促進するとともに、国鉄や主要な交通拠点との接続を強化する方針である。
また、都市鉄道システムの開発計画が正式に承認され次第、両都市はさらにフィジビリティスタディの作成、詳細な都市計画、投資プロジェクトの準備を進め、特別な政策やメカニズムの提案を行うという。
都市鉄道システムの資金調達は、地方予算、借入金、中央政府の支援予算、その他合法的な資金源を組み合わせて行うことが見込まれている。
また、民間投資家にも、都市鉄道や駅、商業施設の建設や運営に関心を持つように呼びかけていく方針である。
さらに、両都市は既存の人材を最大限に活用し、国内外の大学や職業教育機関と協力して、都市鉄道に必要な人材育成を進める。同時に、国鉄や高速鉄道プロジェクトと連携し、鉄道産業の発展を図る計画である。
チャン・ホン・ハー副首相は、両都市が作成した都市鉄道開発計画案の内容を高く評価しており、各地域が関連機関と協力して計画をさらに精査し、最終的には政治局に報告するように求めた。
また、ホーチミン市の地下空間の整備計画や資金調達メカニズムの明確化、技術基準の設定、自主的な設備製造能力、運行管理システムのモデル、人材育成体制などについても、さらなる検討が必要であることを指摘した。
既存の特別政策に加えて、公共投資の中期的な資金配分、中央政府や地方政府からの資金、借入金調達の安全性と経済の安定性に関する具体的な政策提案が求められている。
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