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望まない妊娠率、30年までに60%以上の削減を目標
<写真:nhandan.vn>
ベトナム保健省は、2030年までに未成年および若年層の望まない妊娠を3分の2に削減することを目標としている。
これは「新たな状況における人口政策に関する決議21」に基づくものである。
9月26日に開催された世界避妊デー記念式典で、保健省人口局のレー・タイン・ズン局長は、全国の妊娠可能年齢(15~49歳)の女性が約2500万人にのぼることを明らかにした。
ベトナムでは北部中部高地や西原地域での未成年者の出産率が高い点が懸念されている。
これらの地域には少数民族が多く居住しており、15~19歳の女性のうち4.9%が既に出産経験を持ち、0.9%が初めての子供を妊娠中である。
また、15歳未満で出産したケースも0.1%にのぼる。
これらのデータは、2020年から2021年にかけて行われた「ベトナムの子どもと女性に関する持続可能な開発目標調査」の結果に基づいており、現在までに同様の研究は行われていない。
未成年や望まない妊娠は人工妊娠中絶や将来的な生殖健康に悪影響を及ぼすことが多く、保健省のデータによると、中絶の53%以上が望まない妊娠によるものである。
また、公的医療機関において毎年約3000件の未成年による中絶が報告されているが、実際には私的な医療機関で行われる中絶も含めると、この数字はさらに高いと考えられる。
2023年に中央産婦人科病院とハノイ医科大学の医師らが発表した研究では、過去10年で未成年の中絶件数が2倍に増加し、0.4%から1%に達していることが示された。
中には12歳という若年で中絶を受けるケースもあり、多くは妊娠が進行した状態で中絶されている。
これは、若者が生殖に関する知識に乏しく、妊娠の発見が遅れたり、恐怖心から中絶か出産かを決断できずに時間が経過してしまうことが原因である。
特に妊娠後期での中絶は、失敗のリスクや手術に伴う合併症の可能性が高く、生殖機能や命にまで影響を与える。また、こうしたケースでは心理的な不安定さも生じることが多い。
専門家は未成年における望まない妊娠の削減には、早期の性教育、安全な性行為の啓発、リプロダクティブ・ヘルスケアおよび避妊サービスへのアクセス向上が必要であると指摘している。
現在、コンドームや経口避妊薬などの避妊方法は多数存在しているが、その普及が課題となっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。