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ベトナムがASEANで最も高い成長、好調なFDIが要因

2024年10月17日(昨日)07時00分 公開
ベトナムがASEANで最も高い成長、好調なFDIが要因

<写真:thoibaotaichinhvietnam.vn>

 

ベトナムは2024年のGDP成長率が7%に達し、東南アジア諸国連合(ASEAN)内で最も高い成長を遂げると予測されている。

 

この見通しはHSBCのアジア太平洋地域チーフエコノミストであるフレデリック・ノイマン氏が、10月15日に開催された「マーケットアウトルック2024」セミナーにおいて示したものである。

 

HSBCは先週、ベトナムの成長予測を6.5%から7%に引き上げ、国際的な予測機関の中でも最も楽観的な見方を示した。この予測はASEAN諸国の中でも特に高い水準である。

 

ベトナムの経済成長は海外直接投資(FDI)を積極的に受け入れる政策によるものとされており、2024年1月以降の9か月間でFDIの流入額は約250億ドル(約3兆7321億円)に達し、前年同期比で11.6%増加した。実際のFDI実行額も173億ドル(約2兆5825億円)を超え、約9%の増加を見せている。

 

ノイマン氏はベトナムがFDIの受け入れを強化したことがASEANで最も成長の早い経済となった主因であると述べ、今後もこの成長が2025年まで続くとの見通しを示している。

 

また、自由貿易協定の多さ、労働力の充実、電力供給の安定性、そして物流インフラの改善を理由に、ベトナムはFDI誘致において他国と比較して際立つ存在であるとした。

 

ただし、ノイマン氏はFDIの流入がインフラに負担をかけている点に注意を促し、中国の経験を例に挙げ、インフラ整備の重要性を強調した。中国は20〜25年前にインフラ整備を優先する成長モデルへと移行し、それが今日の強力な経済基盤を支える要因となっている。

 

ベトナムも同様のアプローチを採るべきであるとしながらも、中国のプロジェクトから得た教訓として、財政管理の強化が必要であると指摘した。

 

また、ベトナムは今後、FDIの受け入れにおいて環境への配慮も重視するべきであるとし、特定の産業に対して選択的に優遇措置を講じることを推奨した。

 

例えば、タイは自動車産業への依存が高いため、電気自動車関連のFDIを多く受け入れており、バングラデシュは主に繊維産業に焦点を当てている。これに対して、ベトナムへのFDIは主に輸出向けの製造業に集中している。

 

HSBCの予測によれば、ベトナムの2025年のGDP成長率は6.5%であり、引き続きASEANで最も高い水準を維持する見込みである。

 

また、今後5年間でベトナム経済は毎年平均400億ドル(約5兆9786億円)規模で拡大すると予想されており、この成長幅はフィリピンやインドネシアには及ばないが、シンガポールやマレーシアを上回るものである。

 

ノイマン氏はFDIに加え、国内消費も2025年以降、成長の重要な原動力となると指摘している。世界的な貿易サイクルが減速する兆候が見られる中、ベトナムでは輸出から内需経済へのシフトが進むと予想されており、特にインフレの抑制により消費者の購買力が向上することが期待される。

 

HSBCは今後18か月以内に消費者信頼感が回復し、経済全体に好影響を与えると予測している。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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