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フォーは過大評価か? ブンボーフエとの間で高まる議論
<写真:vneconomy.vn>
ベトナムを訪れる外国人観光客の間で、同国を代表する2つの名物料理であるフォーとブンボーフエのどちらが優れているかを巡って激しい議論が展開されている。
フォーが過大評価されているとして、ブンボーフエこそがベトナム料理の真の代表としてふさわしいと主張する声もある。
Facebookのベトナム旅行に関するグループでは、10万人以上のメンバーが参加する中でフォーとブンボーフエに対する評価が交わされた。
グループでは「ブンボーフエの方がスパイシーで香り豊か、より個性的な味わいを持っている」「フォーは味が薄い」といったブンボーフエを評価する意見が多く挙げられた。
しかし、料理の好みは「個人の嗜好によるものである」とする意見も多い。実際にスパイスを多用する地域の人々にはブンボーフエの方が魅力的に映るという。
料理の専門家はどちらもベトナム料理の代表としてふさわしいと評価するが、国際的な影響力においてはフォーが依然としてブンボーフエを上回っている。
2024年にはCNNがフォーを「世界で最も美味しいスープのひとつ」として取り上げ、Taste Atlasが「東南アジアのスープランキング」でフォーを第6位、ブンボーフエを18位とした。
ブンボーフエは特徴的な辛味と複雑な風味が国際的な注目を集めつつあるが、Google Trendsのデータではフォーへの関心が圧倒的に高く、過去12か月間の検索頻度はフォーの77に対してブンボーフエはわずか4であった。
韓国ではフォーの検索が90%を占める一方で、ブンボーフエは10%にとどまるなど、国際的な知名度には大きな差がある。
RMIT大学のカナガサパパティ博士の分析によると、フォーは軽い風味と幅広い味覚への適応性から国際的に受け入れられやすい。
ブンボーフエはその強烈な辛さと独特な風味が冒険心のあるグルメ層には魅力的であるが、一般的な食文化として広がるには難しい側面もある。
しかし、専門家は国際的な食文化への関心が高まる中で、ブンボーフエがフォーに続いて世界に広がる可能性が十分にあると見ている。
ブンボーフエのグローバルな影響力を高めるには、シンガポールやマレーシアが行っているように国際的な食文化イベントでの戦略的な展開が必要となる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。