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ベトナム各地の学校、スマートフォン使用を厳格化
<写真:laodong.vn>
ベトナム各地の学校において、授業中のスマートフォン使用を禁止する動きが強まっている。
ゲアン省やハティン省、ホーチミン市、ハノイ市、トゥエンクアン省の多くの学校では、授業中のスマートフォン利用を全面禁止し、持参そのものを制限する方針が進められている。
10月中旬、ゲアン省教育訓練局と教育労働組合が共同で「授業中のスマートフォン使用ゼロ」を掲げる運動を開始した。
同省の学校では、授業前に生徒がスマートフォンの電源を切るかマナーモードに設定し、クラスの保管ロッカーに収納することが求められている。
スマートフォンは放課後に取り出せる形となっており、生徒が保護者と連絡を取りやすいように学校専用の連絡回線も設置された。
さらに、学校では運動や科学、英語、文化などのクラブ活動も開催され、充実した学校生活が提供されている。
ゲアン省の教育関係者は、スマートフォンの使用制限が教育の質を向上させ、学習に集中する習慣を促進し、生徒同士の対面交流が活発化することを期待している。
また、ゲーム依存やSNS依存の抑制も目的の1つである。
ハティン省でも複数の高校が生徒にスマートフォンを持参しない旨の誓約を求めており、連絡は教師やクラスリーダーを通じて行う形としている。
ホーチミン市では教育訓練局が統一した指針は示していないが、各学校は独自にスマートフォン使用を厳しく管理する動きを見せている。
複数の高校で校内全域でのスマートフォン使用が禁止されており、休み時間中も使用は認められていない。
ホーチミン市にあるタンロック高校のルオン・ヴァン・ディン校長によれば、導入初期は一部の生徒が不満を示したが、2ヶ月後には習慣化し、友人と校内で交流する姿が増えたという。
各学校からは、スマートフォン使用の制限により生徒の態度が改善し、授業中の集中度が向上しているとの報告が上がっている。
以前は多くの生徒が画面を見続けていたが、現在は休憩時間になると校庭に出て友人と積極的に交流するようになっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。