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ハノイの深刻な大気汚染、10月末には世界TOP3の汚染度
<写真:tuoitre.vn>
ハノイ市は深刻な大気汚染によって空が霞み、一部の地域では健康に危険なレベルに達していることが明らかになった。
10月31日朝、ハノイ市内では多くの高層ビルが煙霧に包まれ、視界が制限される状態が観測された。
バクトゥーリエム区にあるホアビン公園では午前9時時点で公園全域が霧に覆われ、周辺も同様に濃い煙霧に包まれていた。
11時に日が差したが、大気汚染の影響で依然として空は曇っていた。
ナムトゥーリエム区のミーディンバスターミナルや3号環状道路沿いでは、煙霧により高層ビルがぼんやりとしか見えなかった。
上空から見た際もカウザイ区やタイホー区などで同様の大気汚染が確認され、多くの場所で視界が制限されている。
国際的な大気質測定プラットフォームIQAirのデータによると、10月31日朝にハノイ市の空気質は「健康に悪い」とされる赤色レベルに達していた。
午後12時35分時点で、バクトゥーリエム区のミンカイ測定所ではAQI(大気質指数)が203、タイホー区のクアンカン測定所では221で紫色の「健康に危険」とされるレベルであった。
PM2.5の濃度は146μg/m³と非常に高い数値である。
IQAirによれば、同日のハノイ市は世界で最も大気汚染が深刻な3都市の1つに数えられた。
ハノイ市環境観測情報ポータルによると、主要な観測所の大半で大気質が赤色(悪い)またはオレンジ色(良くない)レベルに達していた。
ハノイ市当局は大気汚染の影響を受けやすい住民に対し、屋外活動を控え、激しい運動を減らすように呼びかけた。
また、通常の健康状態の人でも目の痛みや喉の痛み、咳が生じた場合は屋外活動を制限することを推奨している。
学生に対しては、短時間の屋外活動は可能であるが、長時間の運動は避けるように指導されている。
環境専門家であるホアン・ズオン・トゥン氏によると、ハノイ市では例年10月から翌年3月にかけて大気汚染が発生しやすく、特に雨が少なく風がない時期にPM2.5が拡散して汚染が悪化する。
大気質の改善には排出源の管理だけではなく、環境保護法2020に基づく焼却行為の厳格な取締りが必要である。また、建設現場が多い地域では清掃や道路洗浄の強化が求められる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。