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労働者の幸福度が大幅に低下、生活への満足はわずか35%
<写真:tapchibaohiemxahoi.gov.vn>
Anphabeが実施した調査報告書「Onto the Next Step - 時代の変革」によると、ベトナムにおける労働者の幸福度が大幅に低下していることが明らかになった。
労働者の74%が現行の収入では基本的な生活費を賄うことが難しいと感じており、月給で快適に生活が可能な人はわずか35%に過ぎない。
Anphabeの調査は国内の253人のCEOや人事責任者を対象に実施され、2024年第3四半期時点でのベトナム労働者の幸福指数は過去5年間で最低水準に達している。
具体的には全労働者の49%が「幸福」と感じているが、「仕事に喜びややる気を感じる」と回答した人は39%、「転職を考えていない」という回答者は43%にとどまった。
調査結果は主に経済的プレッシャーが幸福度低下の要因と指摘する。
3人に1人しか財務的に安定した状態にないとされ、物価上昇や限られた福利厚生の中で住宅購入などの資産形成が困難になっている。
さらに、65%の労働者は企業が能力に見合った賃金を支払っていないと感じており、将来的な経済的安定に対する不安を抱えているという。
Anphabeによれば、収入の不安定さが退職意向を高めており、経済的に脆弱な労働者は6カ月以内に辞職を検討する割合が他のグループの4倍に上る。
また、現在の仕事に満足している労働者でさえも、より高い賃金を提示されれば転職を考える傾向が強い。
ベトナムでは多くの若年労働者が、給与日を待ちながら消費と緊張の狭間にあり、月給1500万ドン(約9万1500円)の労働者が給料日に支出を重ね、再びストレスを感じるという悪循環に陥っている。
報告書によれば、2024年に人材を増員予定の企業は33%に上り、減員を計画する企業は9%にとどまる。
また、賃金の引き上げを行う企業の割合は前年同期比で10%増加する見込みである。
労働者の経済的ストレスを軽減するため、企業には賃金や福利厚生の見直しを含めた総合的な支援体制の構築が求められる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。