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ニントゥアン省の原子力発電、8年ぶりにプロジェクトが再始動

2024年12月16日(月)07時00分 公開
ニントゥアン省の原子力発電、8年ぶりにプロジェクトが再始動

<写真:baochinhphu.vn>

 

ニントゥアン省で中断されていた原子力発電所プロジェクトが、ベトナム国会の決定を受け8年ぶりに再始動する。

 

エネルギー安全保障を強化し、持続可能な開発を目指す同プロジェクトは、地域経済や社会の発展にも寄与することが期待されている。

 

ニントゥアン省の原子力発電プロジェクトは2009年、国会の投資方針承認を受けて初めて計画が始動した。

 

総面積1642haに及ぶ建設用地には、約1100世帯・4000人が影響を受けるとされる。中断期間中も土地測量や補償手続き、移転計画の策定が進められ、479haの土地で補償が完了した。

 

また、現地の88人の学生がロシアで原子力技術を学び、そのうち44人が帰国している。

 

再始動の背景について、ニントゥアン省人民委員会のトラン・クオック・ナム委員長は「中央政府と国会によるプロジェクト再開の決定は地方にとって大きな名誉である」と述べ、早急な具体策の立案と実施を進める意向を示した。

 

原子力技術を学び帰国した人材は、プロジェクト再開への期待を高めている。

 

ロシアで6年間就学したグエン・ニャット・チュオン氏は「原子力発電はクリーンエネルギーとして国家や地元の発展に貢献する」と強調し、自らの知識を生かしたいと意欲を示した。

 

他の帰国者からもプロジェクトが地元の雇用創出や社会経済の活性化に寄与するとする声が多く聞かれる。

 

ニントゥアン省は政府の2018年の政策で再生可能エネルギーの中心地と位置付けられており、原子力発電はエネルギー戦略の柱となる。

 

2050年までにカーボンニュートラルを達成する国家目標に向け、ニントゥアン省は「グリーンでクリーンな産業拠点」としての競争力を高める計画を進めている。

 

ニントゥアン省計画投資局のレ・キム・ホアン局長は「計画の調整は迅速に進め、2025年までに完了する見通し」と述べ、原子力発電所の再始動が地方の投資誘致と経済成長の契機となると指摘した。

 

ニントゥアン省は地域住民の生活基盤を確保しつつ、原子力発電プロジェクトの実現に向けた政策を着実に進める方針である。

 

この取り組みはニントゥアン省がベトナムのエネルギー分野でのリーダーシップを確立する上で重要な役割を果たすと期待されている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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