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汚染が深刻化するハノイの川、依然と農業用水として利用

2024年12月27日(本日)07時00分 公開
汚染が深刻化するハノイの川、依然と農業用水として利用

<写真:tuoitre.vn>

 

ハノイ市で「詩的な川」として親しまれていたヌエ川が、現在は深刻な汚染と堆積の問題に直面している。

 

ヌエ川の水量は著しく減少し、地域によっては水深がほぼなく、黒く濁った悪臭を放つ水が細々と流れるだけという惨状である。

 

ヌエ川の全長は74kmにわたり、紅河(ホン川)からバクトゥーリエム区のリエンマック水門を通じて水を引き込み、ハナム省のフーリー水門でダイ川に合流する。

 

ヌエ川はかつてハノイ市や旧ハタイ省、ハナム省の広大な農地を潤していたが、現在では堆積と汚染によりその面影を失っている。

 

現地調査によれば、堆積問題が特に深刻な地域としてハノイ市タインチ郡のタータインオアイ地区が挙げられる。

 

ここでは川幅が数メートルにまで狭まり、川沿いの景観が一変している。

 

タータインオアイ地区在住の老婆によると、20年前は川の水が清らかで、地元住民は田仕事の後に貝やカニを捕っていた。

 

しかし、今では水が黒く濁り、堆積が進み、農業に利用することさえ不安を覚える状態となっている。

 

それでも多くの農家は農作物の灌漑のため、この汚染水を使用せざるを得ない状況にある。

 

汚染の主因は、都市排水や工場・村落からの産業排水であるとされている。

 

天然資源環境省の報告によれば、ヌエ川・ダイ川流域には約2000箇所もの汚染源が存在し、その多くがハノイ市中心部からの排水によるものである。

 

特にトー橋からチエック橋にかけての区間では年間を通じて水質の改善が見られず、都市排水が主な汚染源となっている。

 

環境改善の取り組みには多くの課題があり、天然資源環境省は排水源の管理徹底や統計調査の強化、雨水と生活排水を分離する収集システムの構築、汚染区域での環境改善プロジェクトの推進を提案している。

 

また、最低限の川の流れを維持し自浄作用を促進するための水資源管理計画の見直しや、基準を満たさない排水を行う施設への厳格な処罰も求められているという。

 

ヌエ川の水質改善はハノイ市とその周辺地域の住民にとって極めて重要な課題である。

 

農業用水として利用され続ける状況の中、政府と人民委員会による迅速かつ効果的な対策が期待されている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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