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中国で流行中のHMPVウイルス、ホーチミンで既に確認済み

2025年01月09日(木)07時00分 公開
中国で流行中のHMPVウイルス、ホーチミンで既に確認済み

<写真:vov.vn>

 

ホーチミン市保健局は1月7日、中国で感染が拡大しているヒトメタニューモウイルス(HMPV)について、新型ウイルスではなく、2023年および2024年に同市で子どもの呼吸器感染症の原因としてすでに確認されていたことを発表した。

 

ホーチミン市の感染症監視システムによれば、2024年の呼吸器感染症患者数は年初から8月まで月平均1万6000~1万8000件で推移していたが、年末の3か月間で増加傾向が見られた。

 

ただし、現在のところ異常な増加や重症患者の急増は確認されていない。寒冷な気候の到来によって呼吸器感染症の増加が予測されるが、オックスフォード大学臨床研究ユニット(OUCRU)などの研究によると、ウイルスや細菌などの一般的な病原体が主な原因とされている。

 

2024年後半、ホーチミン市の熱帯病病院で実施された調査では、市中肺炎で入院した患者である子ども56人、大人47人のうち、HMPVの検出率は子どもで12.5%と比較的低かった。

 

一方、子どもにおける主要な病原体としては、ヘモフィルス・インフルエンザ菌が71.4%、肺炎球菌が42.9%、インフルエンザウイルスA型が25%、ライノウイルスが44.6%、RSウイルスが41.1%であった。

 

大人の場合は、ヘモフィルス・インフルエンザ菌が42.6%、肺炎球菌が27.7%、インフルエンザウイルスA型が48.9%となっている。

 

ホーチミン市保健局は感染拡大の可能性に備えて感染状況の継続的な監視を指示すると同時に、空港や港湾での検疫活動を強化し、感染の早期発見と拡大防止に努める方針を示している。

 

また、国内では呼吸器感染症や急性呼吸器疾患の入院患者数、集団感染の発生状況を注視し、必要な対策を迅速に講じる計画である。

 

HMPVは2001年に発見されたウイルスで、Pneumoviridae科に属し、RSウイルス(RSV)と近縁であり、小児や高齢者、免疫力の低下した人々において上気道および下気道の感染症を引き起こすことが知られている。

 

このウイルスは感染者との直接接触やウイルスが付着した物体を介して拡散しやすく、特に冬から春にかけて感染リスクが高まる。

 

症状としては咳、鼻水、鼻詰まり、喉の痛み、発熱が挙げられ、重症化した場合には肺炎を引き起こす可能性がある。

 

現在、HMPVに対するワクチンや特効薬は存在していないため、保健当局が推奨する感染予防策を徹底することが重要である。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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