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バイクの前座席乗車に新規定、6歳以上の同乗は罰金
<写真:thanhnien.vn>
ベトナムではバイク運転時に6歳以上の子どもを運転者の前座席に同乗させる行為が違法とされ、800万~1000万ドン(約4万9600〜6万2000円)の罰金が科されることになった。
この規定は道路交通安全法および政府の「第168号法令」に基づく違反処理ガイドラインに従って適用される。
道路交通安全法ではバイクおよび原付バイクの運転者は基本的に1人のみを同乗させることが認められているが、特定の状況に限り最大2人まで同乗が許可される。
例外は病人の緊急搬送、法律違反者の護送、12歳未満の子どもの同乗、高齢者または身体障害者の同乗の4つである。
これらの例外を除き、2人乗り違反に対しては40万~60万ドン(約2480〜3720円)の罰金が科される。
しかし、6歳以上の子どもを運転者の前座席に同乗させた場合はさらに厳格な措置が取られ、罰金は800万~1000万ドン(約4万9600〜6万2000円)に達する。
また、運転免許は10~12カ月間停止されるほか、交通事故を引き起こした場合には罰金が1000万~1400万ドン(約6万2000〜8万6800円)に増加し、運転免許証の10点が減点される措置も適用される。
自動車についても、子どもの安全に関する規定が設けられている。
10歳未満かつ身長1.35m未満の子どもを運転席と同じ座席に座らせることは、1列のみの座席を持つ車両を除き禁止されている。
運転者は子どもに適切な安全装置を使用させ、その使用方法を指導する義務を負う。
この義務に違反した場合、80万~100万ドン(約4960〜6200円)の罰金が科される。
さらに、幼稚園児や小学生を送迎する商業車両で安全ベルトや適切な座席を備えていない場合、運転者には100万~200万ドン(約6200〜1万2400円)、サービス提供者には個人で300万~400万ドン(約1万8600〜2万4800円)、組織で600万~800万ドン(約3万7200〜4万9600円)の罰金が科される。
これらの規定は2026年1月1日から施行される予定である。
専門家によれば、子どもを前座席に同乗させることは事故時のリスクを大幅に高めるとされる。
ベトナム公衆衛生大学のズオン・キム・トゥアン氏によると、前座席に座る子どもが事故の衝撃を直接受けやすく、車外に投げ出される危険性が高い。
また、エアバッグの作動による衝撃や運転者の注意を妨げるリスクも問題視されている。
一方、世界保健機関(WHO)のズオン・カイン・ヴァン博士は、子どもの安全装置の使用により交通事故による死亡率が60%以上減少するという研究結果を示している。
特に8~12歳の子どもには専用のブースターシートが有効であり、負傷リスクを19%減少させることが確認されている。
これらの背景から子どもの安全対策として適切な安全装置の導入と運用が極めて重要であり、今後の法令施行を通じて安全意識の向上と規定の徹底が求められる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。