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ベトナムのEC市場、日次消費は約9000億ドン
<写真:baoquangninh.vn>
ベトナムの電子商取引(EC)市場が急成長しており、2024年に国内主要5つのECプラットフォームにおける総売上高は318兆9000億ドン(約1兆9554億3150万円)に達し、前年比37.36%の増加を記録した。
これにより、ベトナムの消費者は1日あたり平均8700億ドン(約53億3674万5000円)をECサイトでの購入に費やしている計算となる。
電子商取引データを提供するMetricの最新報告によれば、2024年のベトナムEC市場は引き続き堅調に拡大した。
Shopee、Lazada、TikTok Shop、Tiki、Sendoの5大プラットフォームにおける取引量は3億4200万件に達し、前年比50.76%の増加を記録している。
市場シェアの面では、Shopeeが依然として安定した地位を維持し、売上高は前年比34%増加した。
また、TikTok Shopは売上高が121%増の急速な成長を示し、市場シェアも29%に拡大した。
この影響を受け、Lazadaのシェアは6%に縮小し、TikiやSendoとともに前年比50〜54%の売上減少を記録している。
Metricは「TikTok Shopの台頭は単なる成長にとどまらず、ベトナムのEC市場における勢力図を大きく変えつつある」と分析する。
ベトナム商工省電子商取引・デジタル経済局の推計によると、2024年の国内EC市場規模は250億ドル(約3兆8799億303万円)を突破し、前年比20%の成長を遂げた。
この数字はGoogle、Temasek、Bain&Companyが以前に予測していた220億ドル(約3兆4145億円)を上回る水準である。
しかし、市場の拡大とは対照的に、EC取引を行う店舗の数は前年から16万5000件減少した。
調査機関によると、競争の激化によって小規模で戦略を持たない販売者が淘汰される一方で、大規模で明確な戦略を持つ店舗は競争力を維持し、成長を続けている。
現在、ベトナムのEC市場は3万1500の海外販売者が参入しており、国内事業者との競争が激化した状態にある。
特に中国からの低価格商品が大量に流入し、国内販売者の価格競争が一層厳しくなっている。
Metricの予測によると、2025年のベトナムEC市場の売上高は387兆5000億ドン(約2兆3773億1250万円)、取引量は4億2000万件に達し、それぞれ前年比21.5%および23%の成長が見込まれている。
市場の成長とともに競争環境も変化しており、国内事業者にとっては品質向上と戦略的な経営が一層重要となる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。