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テト明け「福の神の日」の風物詩、今年も焼き雷魚店が大盛況

2025年02月10日(月)07時00分 公開
テト明け「福の神の日」の風物詩、今年も焼き雷魚店が大盛況

<写真:baotintuc.vn>

 

旧暦10日にあたる「福の神の日」を迎え、ホーチミン市タンフー区タンキータンクイ通りでは、毎年恒例の雷魚の炭火焼きが盛況を極めた。

 

地元住民のみならず、メコンデルタ地方から出稼ぎに来た人々も、この特需を狙い販売に奮励した。

 

2月7日午前2時、通り沿いの焼き雷魚店ではすでに準備が始まっていた。裸の若者が炭を運び込み、一晩中焼き続けたスタッフの中には、合間を縫って仮眠を取る者もいた。

 

この地域で10年以上焼き雷魚を販売しているグエンさんは「普段は1日数十匹しか売れないが、福の神の日には300匹以上を仕入れる」と話す。

 

この日だけで仕入れた雷魚は約300kgに達し、通常の10倍以上の売上が見込まれるという。

 

グエンさんは「最も大変なのは焼く作業。炭火の前に立ち続けるのは本当に過酷で、まるで汗が蒸発するようである」と熱さに耐えながら語った。

 

収益は家計を支える重要な収入源であり、大学に通う2人の娘の学費にも充てられる。

 

午前3時になると、最初の客が訪れた。グエンさんは「大きなものは30万ドン(約1800円)、小さいものは25万ドン(約1500円)、付け合わせの野菜やピーナッツ、ネギ油もセット」と説明しながら販売する。

 

客が購入を決めると、グエンさんは丁寧に包装し、新年の幸運を祈る言葉を添えて手渡した。

 

同じ通りで20年以上焼き雷魚を手がけるトアンさん(65)は、この2日間で約2トンの雷魚を焼いたと話す。

 

家族総出で作業し、さらに近所の住民も応援に駆けつけるため、店のスタッフは15人ほどに増えるという。

 

一方、別の店舗を営むヴィンさんは約3トンに及ぶ雷魚2000匹を仕入れた。これだけの量をさばくため、故郷のドンタップ省から弟を呼び寄せ、親族8人が応援に駆けつけた。

 

ヴィンさんの義理の娘で、ビンズオン省の工場に勤務するマイさんも、この日のために1日休暇を取得し、義父の店を手伝った。

 

故郷から来た親族は荷物も片付けられないまま、売り場の横で仮眠を取りながら作業を続けていた。

 

ベトナムでは福の神の日に焼き雷魚を食べると商売繁盛や金運が上がるとされ、多くの人が購入する。

 

特にホーチミン市ではこの伝統が色濃く残り、1年で最も市場が賑わう日となる。

 

タンキータンクイ通りの焼き雷魚店では深夜から総力戦が繰り広げられ、1年に一度の大商戦が幕を開けていた。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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