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急増する美容施術のリスク、違法施術による健康被害が深刻化

2025年02月19日(水)07時00分 公開
急増する美容施術のリスク、違法施術による健康被害が深刻化

<写真:vov.vn>

 

ベトナム国内で美容施術を受けた後に深刻な健康被害を訴えるケースが相次いでおり、特にテト(旧正月)の前後には美容需要が急増し、無資格者による違法施術が横行している。

 

その結果、多くの患者が病院に搬送される事態に陥った。

 

美容施術による合併症の報告は年々増加しており、中には視力を失うなどの深刻な被害も発生している。

 

専門家は無認可のスパや個人宅での施術が主な原因と指摘し、厳しい取り締まりの必要性を訴えている。

 

ハノイ市のベトドク病院では、フィラー注射による合併症で緊急搬送される患者が後を絶たない。

 

特に深刻な事例として、29歳の女性が視力を完全に失ったケースが報告されている。

 

女性は知人の自宅でフィラー注射を受けた直後から激しい眼痛と視力低下を訴え、最終的に左目の視力を完全に失った。

 

医師の診断によれば、眼動脈および網膜中心動脈の閉塞が発生し、視神経に重大な損傷を引き起こしていた。

 

また、14歳の女子生徒がSNS広告を見て自らフィラーを購入し、自宅で鼻を高くする施術を行った後、深刻な合併症を引き起こした。

 

施術後すぐに視界がぼやけ、病院に搬送されたが、医師によれば、一歩間違えれば失明の危険があったという。

 

ベトドク病院の専門医は「14歳の少女が無認可の美容施術を自宅で行うケースは極めて異例であり、非常に危険である」と警鐘を鳴らしている。

 

ハノイ市の中央皮膚病院では、テト前後に美容施術による合併症の患者数が通常の20〜30%増加した。

 

37歳の女性は、韓国製と称される幹細胞成分入りのメソ注射をスパで受けた直後に顔全体が腫れ上がり、病院に搬送された。

 

医師によると、アレルギー反応と肉芽腫(慢性炎症による硬結)が発生していたという。

 

美容施術に使用される薬剤の中には、成分が不明なものや、適切な管理がされていないものも多い。

 

市場には未承認の製品が流通しており、それらを使用した施術が深刻な健康被害を引き起こしている。

 

専門家によれば、これらの合併症の多くは、美容クリニックではなく、無認可のスパや自宅で施術を受けたことが原因である。

 

中央皮膚病院の報告によると、美容施術による合併症で来院した患者の90〜95%が医療機関以外で施術を受けていた。

 

さらに、フィラーやボトックスの違法販売も深刻な問題となっている。市場には出所不明の製品が流通しており、未承認の薬剤を自己注射するケースも増加している。

 

医師は「フィラーが血管内に誤って注入されると、血流を遮断し、壊死を引き起こす可能性がある」と警告する。

 

美容施術の安全性について、専門医は「必ず認可を受けた医療機関で受けるべき」と強調している。

 

しかし、違法施術が広がる背景にはコストの問題がある。

 

病院での美容施術は、安全対策として事前検査や血液検査が必要となり、スパや無資格者による施術よりも費用が高額となる。

 

一方、スパなどでは「1回の施術で即効果を実感できる」「安価で手軽」といった宣伝がなされ、多くの人がリスクを軽視してしまう傾向にある。

 

医師は「合併症が発生してから治療を受けると、費用も高額になり、後遺症が残る可能性も高い」と警告し、違法施術に対する厳格な取り締まりが必要であると訴えている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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