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カイラン水上マーケットで足場が崩落、観光客が川に転落

2025年02月19日(水)07時00分 公開
カイラン水上マーケットで足場が崩落、観光客が川に転落

<写真:plo.vn>

 

ベトナム・カントー市のカイラン水上マーケットで発生した観光客の転落事故を受け、地元当局は問題の浮桟橋を運営する「Khoi My休憩所」に対し、営業の一時停止を命じた。

 

事故は16日朝に発生し、観光客4人が水中に転落したが、周囲の船舶の迅速な対応により救助された。

 

この事故を受け、当局は現地調査を実施し、安全対策の不備を指摘した。今後、適切な許可取得や安全基準の徹底を義務付ける方針を示している。

 

事故当時、多くの観光客が休憩所に集まり、観光船を待っていた。

 

この施設は、約10m × 20mの大型はしけ(浮桟橋)上に設置された土産店で、主にメコンデルタ地域の特産品を販売している。

 

浮桟橋の耐荷重は40トンとされていたが、施設側は観光客の利便性を考慮し、船首部分を木材や鉄材で補強し、仮設の渡し板を設置していた。

 

事故は、この仮設の渡し板(長さ6m、幅2m)が突然崩落したことで発生した。観光客数人が川へ転落したが、近くに停泊していた観光船の協力により全員が無事救助された。

 

事故後、カントー市文化・スポーツ・観光局の査察チームが現地調査を実施し、施設運営者のチャン・チー氏(36)から事情を聴取した。

 

調査の結果、事故当時、施設には約100人の観光客が滞在しており、そのうち約20人が船首部分に集中していたことが判明した。

 

観光客の過度な集中が渡し板の崩落を引き起こした可能性が高いとみられる。

 

さらに、当局の調査により同施設が無許可で営業していたことが明らかになった。

 

浮桟橋は正式な営業許可を取得しておらず、船舶としての登録検査(定期的な安全検査)も期限切れの状態であった。

 

また、仮設の渡し板には安全管理者が配置されておらず、観光客の安全確保が十分に行われていなかった。

 

こうした状況を受け、当局は同施設に対し営業停止を命じるとともに、営業再開には適切な登録手続き、安全基準の充足、構造強化の実施を義務付ける方針を示した。

 

カントー市文化・スポーツ・観光局のグエン・ホアン・オン査察局長は「今回の事故を受け、市内のすべての観光用浮桟橋および水上施設に対し、包括的な安全検査を実施する」と述べた。

 

特に無許可営業や基準を満たさない施設に対しては、厳格な対策を講じる方針を示している。

 

カイラン水上マーケットは、カントー市中心部のニンキエウ埠頭から約6kmの地点に位置し、国内外の観光客に人気のスポットである。

 

市場には通常250~400隻の商業船が集まり、果物や特産品の販売が行われている。

 

近年、カントー市はこの伝統的な水上マーケットの保全と観光振興に力を入れ、施設整備や観光誘致を進めている。

 

しかし、今回の事故を受け、安全対策の強化が喫緊の課題となった。市当局は今後も監視を強化し、水上マーケットの安全性向上に向けた取り組みを進める方針である。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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