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高いピロリ菌感染率、ベトナム人の1割が消化器疾患

2025年03月25日(火)07時00分 公開
高いピロリ菌感染率、ベトナム人の1割が消化器疾患

<写真:baohatinh.vn>

 

ベトナムはヘリコバクター・ピロリ(HP)菌の感染率が非常に高い国の1つであり、HP菌は胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、さらには胃がんの主要な原因菌として知られている。

 

ホーチミン市医科大学附属病院の消化器科長であるヴォー・ズイ・トン准教授の見解によれば、ベトナムでは胃食道逆流症、腸炎、下痢、HP菌感染など、消化器系疾患が広く見られ、HP菌の感染率は依然として高い水準を維持している。

 

東南アジア全体においても、同様の感染拡大が確認されている。HP菌は主として汚染された食べ物や水、あるいは感染者の唾液や体液を介して経口感染する。

 

過去10年でベトナム人のHP菌に対する認識は向上し、感染率はわずかに減少しているが、依然として高水準で推移している。

 

HP菌感染を早期に発見し、適切に治療することは、胃潰瘍や胃がんの予防において極めて重要である。

 

人体にはおよそ200兆個の微生物が存在し、その約95%は腸内に集中している。

 

これらの微生物叢(マイクロバイオーム)は、体の部位ごとに構成や多様性が異なり、特に腸内のバランスは食生活、抗生物質の使用、出生時の環境など、様々な要因によって変化する。

 

抗生物質の乱用は腸内フローラの乱れを引き起こし、下痢や過敏性腸症候群といった症状を誘発する。

 

小児病院の栄養科長であるグエン・ティ・トゥ・ハウ医師によれば、腸内環境の悪化が免疫力の低下、アレルギー、肥満、脂質異常症、さらには精神的・神経的な不調にまで影響を及ぼす。

 

消化器疾患の予防には食材の加熱処理の徹底、規則正しい食事、プロバイオティクスの摂取、野菜や果物の積極的な摂取、十分な水分補給、アルコール飲料の回避などが推奨される。

 

家族内にHP菌感染者がいる場合には、他の家族も早期の検査を受け、医師の指導に基づいた適切な治療を受けることが求められる。

 

ベトナム国家栄養研究所の報告によれば、国民の約10%が何らかの消化器疾患を抱えており、その割合は年々増加傾向にある。

 

特に便秘、消化不良、下痢といった症状が多く見られ、その背景には食物繊維や野菜の摂取不足、さらには運動不足が関係していると考えられる。

 

 

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