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規制薬物GHBの中毒相次ぐ、ホーチミンの若者に蔓延

<写真:dantri.com.vn>
ホーチミン市の人民115病院は20日、若年層2人が「海水(nước biển)」と呼ばれる規制薬物を摂取し、中毒症状を起こして緊急搬送されたことを発表した。
海水はGHB(ガンマヒドロキシ酪酸)の通称で、韓国などでは性犯罪に使用されるデートレイプ薬として問題視されている。
1人目の患者は20代前半の男性で、友人に付き添われて病院に来院した。患者は酒に混ぜたGHBを摂取した後、興奮状態に陥って意識が朦朧とするなどの異常行動を示したという。
その後、医師による24時間の経過観察と治療により症状が回復して無事退院した。
2人目は同年代の女性で、徹夜のパーティー後に友人宅で睡眠中、呼吸が弱まり心停止状態となった。
緊急挿管と人工呼吸による集中治療の結果、12時間後には回復し、重篤な神経障害も残らなかった。本人の証言によれば、宴席でGHBと大量の酒を摂取していたという。
担当医師の説明によれば、GHBは本来、麻酔や睡眠障害の治療に用いられていたが、現在では違法薬物として流通し、乱用されている。
無色無臭でわずかに塩味を持ち、強い鎮静作用および中枢神経抑制作用を有する。
ベトナム国内では海水の他に「ビタミンG」などの名称で知られ、若者の間ではパーティーの場などでアルコールと併用されるケースが多い。
組み合わせによって神経抑制効果が強まり、中毒症状や心停止など深刻な合併症を引き起こす恐れがあるとされる。
GHBの摂取は短期的に意識障害や運動機能の低下を引き起こし、性被害のリスクを高めると同時に、長期的には記憶力や認知機能の低下を招く可能性がある。
特にアルコールとの併用によって血圧低下や呼吸抑制、心停止の危険性が著しく増大するという。
医師らはGHBに対する安全性の誤解が若者の乱用を助長しているとし、社会全体に警鐘を鳴らしている。
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