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ベトナムの箸文化に見る礼節、若者が見落としがちな10の禁忌
2025年04月09日(水)07時00分 公開

<写真:trithucvn2.net>
ベトナムの食文化では日本と同様に、箸の使い方に独自の礼儀とマナーが根付いており、箸遣いは単なる食事の所作にとどまらず、家庭教育や社会常識、ひいては個人の品位を映し出す指標とされている。
とりわけ近年の若者世代においては、これらの作法が忘れ去られつつあり、食事の場で無意識に禁忌に触れることも少なくない。
以下にベトナムで避けるべき箸使いの代表的な10項目を挙げる。
- 箸の置き方が乱雑であること
箸は使用後、平行に整えて置くのが基本とされており、無造作に置くことは礼を欠いた行為と見なされる。
- 箸を逆さに使用すること
箸の裏側を使うことは「天地を逆さにする」とされ縁起が悪く、衛生面でも問題があるとされている。
- 器を箸で叩くこと
物乞いを連想させる行為とされ、極めて無作法である。家庭でも飲食店でも厳に慎むべき行動である。
- ご飯に箸を突き立てること
これは仏前の供物を連想させるため、不吉であると同時に、見る者に強い不快感を与える。
- 箸を口にくわえたままにすること
だらしなく見えるうえに不衛生であり、公共の場では特に避けるべきとされている。
- 人を箸で指すこと
非常に無礼な行為であり、対人関係において無用な摩擦を生む可能性がある。
- 料理を食べ散らかすこと
食べ物をこぼしたり、周囲を汚すことは、育ちの悪さや無神経さを露呈する行為と見なされる。
- 皿の中を箸でかき回すこと
好物を探して共有皿の中をかき回すことは、自分本位とされ、共に食事する人々に不快感を与える。
- 箸で食べ物を突き刺すこと
本来「つまむ」ための道具である箸を刺して使うのはマナー違反であり、幼児の行動として認識されることが多い。
- 箸を落とすこと
食事中に箸を床に落とす行為は不吉とされるだけではなく、大きな音を立てることで周囲の空気を乱すとされている。
これらの禁忌は単なる作法の域を超え、人間関係や場の空気を円滑に保つための文化的知恵でもある。
「箸は小さくとも文化は深い」という言葉が示す通り、正しい箸遣いは個人の礼節と教養を映し出す鏡である。
若い世代こそ、日常の食事の中でこうした伝統に目を向け、次世代へとつなげていく姿勢が求められている。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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