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ターゲットは日本人、HCMCで詐欺グループ摘発

〈写真:Thanhnien.vn〉
ホーチミン市で日本人を標的としたオンライン詐欺を展開していた中国人主体の外国人詐欺グループが摘発された。
ホーチミン市警察の発表によれば、1月から4月にかけて、合計30人の中国人が複数の国境を経由してベトナムに入国した。
その後、トゥードゥック市内の「Việt Hoa(ベトホア)」と称するコンビニ店舗を拠点に詐欺活動を行っていた。
同店舗は3階建ての住宅で、1階部分が店舗として偽装され、2階と3階には31人の中国人と2人のベトナム人が滞在し、複数の電子機器を用いて詐欺行為を行っていた。
犯行グループの手口は、SNSを通じて日本人に接触して「Otto.changyilp.com」と称する偽の電子商取引サイトへと誘導するというものであった。
このサイトでは極端に高い割引率を提示して商品購入を装い、代金をUSDT(テザー)や日本円による電子送金で支払わせたうえで、連絡を断ち金銭を詐取する手口が用いられていた。
さらに、仮想通貨投資を装った手法も確認されており、年利20~40%という高利回りを謳って投資を勧誘し、資金をUSDTで送金させた後、連絡を絶っていた。
詐取した資金は主犯とされる中国籍のXing Yannak(35歳)が一括して管理していた。
共犯者には、月額3500万〜5000万ドン(約19万1800〜27万4000円)の報酬に加え、詐取金の3〜12%の歩合が支払われていたという。
ホーチミン市警察は市内6か所の拠点を家宅捜索し、スマートフォン147台、デスクトップパソコン38台、ノートパソコン2台、メタンフェタミン0.4gなどを押収し、Xingを含む30人超の中国人および複数のベトナム人を逮捕した。
調査によれば、同グループは2月25日から4月14日までの間に、日本人被害者から約120億ドン(約6576万円)相当の金額を騙し取っていた。
このうち、Xingへの送金が確認された金額は約10億ドン(約548万円)相当に達している。
ホーチミン市警察は本件をコンピューター・通信ネットワークを利用した財産詐取罪として立件し、31人を被疑者として起訴した。
現在も引き続き、さらなる共犯者の特定と捜査が進められている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。