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24年版競争力指数が発表、ハイフォンが初の全国1位

<写真:baochinhphu.vn>
ベトナム商工会議所(VCCI)が2024年版の省・市別競争力指数(PCI)を発表し、ハイフォン市が初めて全国1位にランクインした。
PCIは地方自治体の経済運営能力や投資環境の整備状況を評価する指標であり、2005年から毎年公表されている。
2024年版は全国の企業1万1000社を対象にした調査結果を基に、上位30省・市がランキング対象となっている。
ハイフォン市は前年の第3位から順位を上げ、スコア74.84点で初の首位を獲得した。
同市はこれで3年連続トップ3入りを果たし、過去7年間にわたり常にトップ10を維持しており、安定した経済運営力が高く評価された。
特に「市場参入」「土地アクセス」「透明性」「非公式コスト」「公平な競争」「行政の柔軟性」「法制度と治安」の7分野で前年より改善が見られた。
長年1位を維持してきたクアンニン省は73.20点で2位に後退し、3位には72.64点のロンアン省、4位には71.24点のバクザン省が続いた。
また、フエ市、バリア=ブンタウ省、フート省も上位に名を連ね、フンイエン省は初のトップ10入りを果たした。
一方、ハノイ市は24位で、前年より4ランク上昇したが、ホーチミン市は2ランク下がり29位となった。
ハノイ市では「市場参入」や「土地アクセス」の分野で改善が見られたが、「透明性」や「時間的コスト」で評価が低下した。
ホーチミン市も一部の項目で評価を上げたが、全体としては順位を落とした。
VCCIのファム・タン・コン会長は「各地方政府による改革努力と企業からの意見が、今回の成果を導いた」と述べている。
中央値は67.67点で、8年連続して60点を上回っており、主要指標である「コアPCI」も68.18点と引き続き改善傾向を示している。
加えて、今回は初めて「省別グリーン指数(PGI)」も公表され、ハイフォン市が環境管理や持続可能性の面でも最高スコアを記録した。
VCCIは経済成長と環境保護を両立させる地方行政の新たな方向性として、この結果に期待を寄せている。
なお、全63省・市を対象としたPCIランキングの公表は今回が最後となり、2025年後半より中央政府の方針に基づいた行政単位の再編が予定されている。
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