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新型コロナ再拡大の懸念、ホーチミンが緊急対応策を発表

<写真:xaydungchinhsach.chinhphu.vn>
ホーチミン市保健局は21日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の再拡大に備え、緊急通達を発出した。
これによりホーチミン市内の関連機関に対して、感染状況の監視体制および予防措置の強化を指示し、とりわけ高齢者や基礎疾患を有する者など、高リスク群の保護を最優先とする姿勢を明確に示した。
この通達においては、ホーチミン市疾病管理センター(HCDC)を中心とした世界および市内の感染動向の継続的な監視が求められ、状況に応じた即応的な介入措置の実施が指示された。
また、医療機関に対しては、感染拡大時に備えた受け入れ体制の整備、治療計画の見直し、ならびに医療人材および物資の確保が要請されている。
現在、注目を集めているのは新たなオミクロン株「XEC」であり、同株は2024年6月に初めて確認された変異株である。
世界保健機関(WHO)はこれを「低リスクであるが監視が必要な変異株(VUM)」に分類しており、すでに世界中での拡散が進行し、今後の感染拡大への懸念が高まっている。
ホーチミン市内では2025年4月以降、感染者数が緩やかな増加傾向にあるが、現時点において深刻なクラスターの発生は確認されていない。
2025年に入ってからのホーチミン市内の感染者数は累計79人にとどまり、前年同時期の322人と比較して大幅に減少している。
一方、国内の他地域では感染状況に変化が見られ、ハノイ市の病院では軽症例を中心としながらも新型コロナの入院患者が増加している。
また、子どもにおける感染例も報告されており、全国的な再流行の兆候が認められる。
保健省は引き続き、手洗いやマスクの着用、健康状態の自己管理といった基本的な感染対策の徹底を呼びかけている。
とりわけ高齢者や持病のある者に対しては、より一層の警戒を促した。また、医療機関には感染者急増時の医療体制逼迫に備えた受け入れ計画および治療体制の準備を求めている。
アジア各国においても感染の再拡大が報告されており、特にタイ、シンガポール、香港では新たな感染波が観測されている。
中でもXEC株はインフルエンザの約7倍の感染力を有するとされ、今後の動向に対する注視が必要である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。