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2大都市で新型コロナ感染が再拡大、保健当局が警戒呼びかけ

<写真:nld.com.vn>
ベトナムのハノイ市およびホーチミン市において、新型コロナウイルスの感染者数が再び増加傾向を示している。
ハノイ市疾病管理センター(CDC)によれば、過去1週間で新たに23件の感染が確認され、年初からの累計感染者数は37件に達した。
前年同期と比較すれば大幅な減少が見られるが、直近の増加は警戒すべき兆候とされている。
ホーチミン市においても、2025年に入ってから累計51人の感染が報告され、そのうち6件が直近1週間に集中している。
これらの動向は、感染の再拡大が都市部を中心に進行していることを示唆する。
全国的にも感染の拡大傾向は続いており、保健省の発表によると、過去3週間の平均感染者数は毎週約20人となっている。
2025年初頭から現在までに、全国27の省および市で計148件の感染が確認されているが、重症者や死亡者は報告されていない。
特に感染者が多く確認されている地域には、ホーチミン市、ハイフォン市、ハノイ市、ゲアン省、バクニン省などが含まれる。
アジア地域全体においても感染再拡大の兆しが見られており、特にタイでは2025年1月から5月中旬までに7万1067人が感染し、19人が死亡した。
タイ保健当局はオミクロン株の新たな再組換え型である「XEC」が主な感染拡大の要因であると分析している。
こうした状況を受け、ベトナム保健省は市民に対し、公共の場でのマスク着用、こまめな手洗いや消毒、人混みの回避など基本的な感染予防策の徹底を呼びかけた。
また、発熱、咳、呼吸困難といった症状がある場合には、速やかに医療機関を受診するように勧告している。
なお、ベトナム政府は2023年10月に、新型コロナウイルスを最も危険な「グループA」感染症から、季節性インフルエンザなどと同様の「グループB」感染症に分類変更した。
これまでにベトナム国内では累計約1160万人が感染し、約4万3000人が死亡している。
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