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果実・野菜の対中輸出が大幅減、国内価格も下落傾向に

2025年05月26日(月)07時00分 公開
果実・野菜の対中輸出が大幅減、国内価格も下落傾向に

<写真:taichinhdoanhnghiep.net.vn>

 

ベトナムの農産物輸出が全体的に減速する中で、果物・野菜の対中国輸出も大幅に落ち込みを見せている。

 

ベトナム果実・野菜協会(VINAFRUIT)によれば、2025年1〜4月期における中国向け輸出額は7億7700万ドル(約1210億5660万円)となり、前年同期比で33%の減少となった。

 

5月単月では輸出額が4億9600万ドル(約772億7680万円)にとどまり、前年同月比で35.5%の減少を記録した。

 

果物・野菜の輸出は5カ月連続で減少し、1〜5月の累計輸出額は21億ドル(約3271億8000万円)となり、17.8%の減少となった。

 

果物類の収穫期に入り供給量が増加している一方で、輸出の停滞が国内市場に影響を与えている。

 

市場での販売価格は大幅に下落しており、台湾マンゴーは1kgあたり1000〜3000ドン(約6.2〜18.6円)、アンフオック種のスモモは3000〜5000ドン(約18.6〜31.0円)、タイ産ジャックフルーツは2000〜3000ドン(約12.4〜18.6円)、ドリアンに至っては3万〜4万ドン(約186〜248円)と低水準で推移している。

 

主要な輸出先国は中国、米国、韓国、日本、タイの5カ国であるが、このうち中国、韓国、タイへの輸出が減少した。

 

一方、米国向け輸出は前年同期比65%増の1億5400万ドル(約239億9320万円)、日本向けは同22%増の7500万ドル(約116億8500万円)と伸長が見られた。

 

輸出の落ち込みに対し、果物・野菜の輸入は増加傾向にある。5月の輸入額は1億9500万ドル(約303億8100万円)で、前年同月比4.3%の増加となった。

 

1〜5月累計では8億1000万ドル(約126億1980万円)に達し、この結果、同分野における貿易黒字は約12億ドル(約1869億6000万円)が維持されている。輸入先としては中国、米国、オーストラリアが上位を占めている。

 

こうした状況を踏まえ、ドー・ドゥック・ズイ農業・環境相は中国税関との連携強化を指示した。

 

具体的には生産地域コードの発給や包装施設・検査機関の認定を迅速化することが求められている。また、ドリアン輸出に向けた独自の植物検疫手続きの整備も進行中である。

 

長期的には農産物輸出に関する法的枠組みを整備し、生産地域コードや検査・鑑定基準の明確化が図られる見通しである。

 

特にドリアン産業については、冷凍加工など付加価値を高める施策を通じて、持続可能な産業構造への転換が模索されている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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