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ベトナム旅行で鉄道が再注目、高すぎる航空券が支持拡大の鍵

2025年06月16日(月)07時00分 公開
ベトナム旅行で鉄道が再注目、高すぎる航空券が支持拡大の鍵

<写真:vntravellive.com>

 

2025年の夏、ベトナム国内において鉄道を利用した旅行が再び注目を集めており、航空券と比較して最大40%の費用を節約可能であることに加え、鉄道各社によるサービスの向上や新路線の登場が利用者の増加を後押ししている。

 

旅行会社によれば、鉄道ツアーの販売比率は前年夏の8%から15%へと拡大し、鉄道旅行への関心も前年比で50%増加しているという。

 

特に人気を集めているのは、ハノイ〜ドンホイ間およびハノイ〜ダナン間の路線である。SE19やSE20といった高品質な列車が好評を博しており、快適な旅を求める利用者のニーズに応えている。

 

また「ホアフオン・ドー(赤い火炎樹)」号が運行するハノイ〜ハイフォン間では、週末の乗車券が早期に完売することが常態化している。

 

運賃の面では、例えばハノイ〜ダナン間の寝台列車が約150万ドン(約8270円)であるのに対し、同区間の航空運賃は週末の好時間帯に最大350万ドン(約1万9300円)に達する。

 

ハノイ〜ドンホイ間についても、鉄道運賃は約93万ドン(約5140円)と、航空運賃の約190万ドン(約1万480円)より割安である。

 

加えて、夜行列車の利用により宿泊費の節約が可能である点も、旅行者にとっては魅力となっている。

 

鉄道業界ではさらに、子ども向けの割引制度や団体向けの価格優遇策を導入しており、家族旅行や企業による団体利用も広がりを見せているという。

 

運行会社Traravicoは「ダナンの夜」や「遺産の旅」といった特色ある新路線を企画し、ブランド価値の向上にも注力している。

 

一方で、業界関係者からは課題も指摘されている。鉄道は利便性や速度の面で航空には及ばず、インフラ整備やサービスの品質にも地域差が見られる。

 

また、主要駅が観光地から離れていることが利用者にとって不便であるとされる。

 

鉄道による旅行の割合は現時点では依然として限定的であるが、その独自性や費用対効果の高さから、着実に支持を拡大しつつある。

 

鉄道業界の継続的な取り組みが国内観光市場における地位向上に繋がるか、今後の動向が注目される。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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