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ニャチャン湾のサンゴ礁、過去20年で約191haが消失

2025年07月09日(本日)07時00分 公開
ニャチャン湾のサンゴ礁、過去20年で約191haが消失

<写真:dantri.com.vn>

 

ロシア・ベトナム熱帯センターの衛星画像解析および機械学習による調査により、ニャチャン湾において、過去20年間で約191haのサンゴ礁が消失したことが明らかとなった。

 

この調査は同湾の160k㎡に及ぶ海域を対象に実施されたものであり、特にホンムン島、ホンモッ島、ホンタム島、ホンミエウ島、ホンチェ島周辺で大きな損失が確認されている。

 

サンゴ礁の減少は主に2002年から2016年にかけて進められた沿岸インフラ整備に伴う土地利用の変化が主因とされている。

 

この期間中に消失したサンゴ礁は125haに及ぶ。

 

また、違法漁業、陸域からの汚染、地球温暖化による海水温の上昇、オニヒトデの大量発生、そして過去20年間に32回も襲来した台風など、複合的な要因も被害を拡大させている。

 

こうした状況を受け、ニャチャン湾管理委員会はホンムン地区での観光活動を全面的に停止し、サンゴ礁の保護と再生に乗り出している。

 

調査によれば、当該地域ではサンゴの回復傾向が見られるが、硬質サンゴの成長速度は年間わずか1cm程度にとどまっており、回復には長期間を要する見通しである。

 

一方で、ホンチョン地区においてはサンゴの被覆率が32.4%に達しており、比較的良好な回復状況が確認されている。

 

同委員会は保全活動の社会化を推進する方針を掲げ、企業の参画を促す形での取り組みも始まっている。

 

現在、ソンロ・クーヒン地区およびホンラオ・ルオンソン地区において、ダイビングクラブやボランティアと連携した海底清掃、サンゴの白化現象の監視、マングローブの再植林、人工漁礁の試験導入など、多角的な保全策が展開されている。

 

しかしながら、これらの保全活動は財政的な制約、省庁間の連携不足、地域住民の環境意識の低さといった課題に直面しているという。

 

ホーチミン市社会科学人文学大学のマイ・トゥアン・ロイ修士は「サンゴ礁は海洋生物の重要な生息地であると同時に、観光資源としても大きな価値を持つ。回復には時間と継続的な努力が必要であり、環境保全を最優先とすべきである」と指摘している。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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