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UOBのGDP成長率予測、6.9%に上方修正

<写真:doanhnghieptiepthi.vn>
シンガポールの大手金融機関であるユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)は、ベトナムの2025年における国内総生産(GDP)成長率予測を、従来の6.0%から6.9%へと0.9ポイント引き上げた。
今回の修正は同国経済の好調な実績に加え、外需および投資環境の改善を反映したものである。
ベトナム統計総局の発表によれば、2025年第2四半期の実質GDP成長率は7.96%に達し、多くの金融機関による事前予想を上回った。
上半期全体では7.52%の成長を記録し、これは2011年以来で最も高い伸び率となった。
輸出も引き続き堅調であり、2025年上半期の総輸出額は2190億ドル(約32兆1930億円)に達し、前年同期比で14.4%増加した。
特にコンピューターおよび電子製品の輸出は42%増の477億ドル(約7兆119億円)となり、携帯電話や機械類と合わせて全輸出額の46%を占めるに至った。
外国直接投資(FDI)も好調に推移しており、上半期の実行額は117億ドル(約1兆7199億円)に達し、前年比で8%増加した。
これは2021年以降で最高の水準であり、なかでも製造業が依然として中心的役割を担っており、全体の81%以上を占めている。
UOBは米国向け輸出についても従来の減少予測を見直し、5%の増加に転じるとの見方を示した。
また、米国以外の市場への輸出も10%の増加が見込まれており、これは2024年の実績である11.3%増に近い水準であるとされる。
これらの要因を踏まえ、UOBは2025年通年のGDP成長率を6.9%と見積もっており、第3四半期および第4四半期にはそれぞれ6.4%の成長が見込まれている。
FDI実行額は年間で200億ドル(約2兆9400億円)に達する見通しである。
一方、欧州ビジネス協会(EuroCham)の最新調査によれば、欧州企業の78%が今後5年間のベトナム市場に成長の期待を寄せており、72%が同国を投資先として推奨すると回答した。
短期的な不確実性が存在するにもかかわらず、ベトナムに対する長期的な投資信頼感は引き続き高い水準にある。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。