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ベトナムの水産物輸出、中国が米国を抜き最大の輸入国に

2025年07月21日(昨日)07時00分 公開
ベトナムの水産物輸出、中国が米国を抜き最大の輸入国に

<写真:vnbusiness.vn>

 

ベトナム水産物輸出加工協会(VASEP)によれば、2025年上半期において、中国が初めて米国を抜き、ベトナム産水産物の最大の輸入国となった。

 

中国向け輸出額は11億ドル(約1636億円)を超え、前年同期比で約45%増加したのに対し、米国向けは9億500万ドル(約1343億円)にとどまり、18%増にとどまった。

 

5月には、米国向けの輸出額が1億9500万ドル(約290億円)に達して年初来の最高値を記録したが、これは新たな関税政策を前にした駆け込み需要による一時的な現象であった。

 

6月には再び18%の減少に転じ、特にエビは36%、マグロは40%以上の大幅な落ち込みを示した。

 

米国企業は米中間の通商摩擦によるリスクを懸念し、発注量の削減や短期契約への移行を進めている。

 

一方で、中国市場では品質基準の厳格化が進むものの、安定した貿易政策が維持されており、ベトナム企業にとっては長期契約や計画的な生産が可能な環境が整っている。

 

水産業全体としては徐々に回復傾向にあり、主要企業の業績も改善している。

 

VASEPは今後の展望として、関税政策や技術基準、トレーサビリティ要件の変化に柔軟に対応することが求められると指摘する。

 

その上で、中国やCPTPP加盟国への販路拡大を図るとともに、米国市場においては持続可能な「グリーン生産」や高付加価値の加工製品によるシェア維持を目指す必要があると述べている。

 

2025年上半期の水産物輸出総額は44億ドル(約6544億円)で、前年同期比7%の増加となり、回復の兆しを見せているが、2022年のピークにはまだ届いていない。

 

米国市場の不確実性を背景に、韓国、日本、EUといった他の市場への分散と、冷凍技術やトレーサビリティへの投資が、今後の持続的な成長の鍵となる見通しである。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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