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ベトナム電子商取引市場、店舗の大量撤退が進行

<写真:baomoi.com>
データ分析プラットフォームMetric.vnの報告により、2025年上半期にベトナムの電子商取引市場において、8万店以上のオンライン店舗が市場から撤退したことが明らかとなった。
この数字は前年同期と比較して大幅な減少であり、2024年下半期と比べても5万5000店以上少ない結果である。
同報告によれば、市場全体の売上は堅調に推移しており、2025年上半期の売上高は約202兆3000億ドン(約1兆1397億6000万円)に達し、前年同期比で41.5%の増加を記録した。
特に5月と6月には、それぞれ約45%の成長率を示し、オンライン消費が引き続き拡大していることがうかがえる。
しかしながら、実際に注文を受ける店舗の数は急減しており、多くの店舗が市場から姿を消している状況である。
Metric.vnは現在の市場が「淘汰の段階」に突入しており、今後は専門的な運営能力、十分な資本力、そして長期的な戦略を持つ事業者のみが生き残れる環境であると分析する。
プラットフォーム別の動向を見ると、TikTok Shopが顕著な成長を遂げており、売上は前年同期比69%増、シェアも29%から39%へと拡大した。
一方で、最大手のShopeeは市場シェア58%を維持したが、成長率は前年の63%から16%へと大きく減速している。
Lazadaは売上が48%減少、Tikiも63%の減少となり、両社の苦境が浮き彫りとなった。
価格帯別の消費傾向においては、低価格帯商品の需要が拡大している。
Shopeeにおいては、平均単価約4万5625ドン(約257円)の商品群が台頭し、特に10万〜20万ドン(約563〜5634円)の価格帯商品は市場シェアを26.3%まで拡大した。
一方で、100万ドン(約5634円)を超える高価格帯商品はシェアを縮小している。
今後の見通しとして、Metric.vnは2025年第3四半期の売上が122兆8000億ドン(約6918億5520万円)に達し、前期比で21.6%増加すると予測している。
8月8日、9月9日といった販促イベントや中秋節、新学期シーズンなどが消費拡大を後押しする要因となる見込みである。
電子商取引プラットフォーム各社は、物流体制の強化やユーザー体験の最適化に向けた投資を加速させており、経済環境の不確実性が続く中でも、安定した購買力の維持を目指す姿勢を示している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。