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中国で流行のチクングニア熱、ベトナムで再流行の懸念
2025年08月12日(火)07時00分 公開

<写真:tienphong.vn>
ベトナムでかつて流行した関節痛を伴うウイルス性疾患「チクングニア熱」が、再び発生する可能性が指摘されている。
ホーチミン市保健局のグエン・ヴァン・ヴィン・チャウ副局長によれば、5月にパスツール研究所が同市やタイニン省、アンザン省など南部地域でチクングニア熱、ジカ熱、デング熱ウイルスの重点監視を実施した結果、新規感染は確認されなかった。
しかし、過去の疫学研究では、同ウイルスが1980年代に低い感染率ながら国内で流行していたことが示されている。
2010〜2014年の調査では、小児急性発熱患者8105人中4例がチクングニア熱陽性と判明した。
2015年の血清学調査では、アンザン省とホーチミン市で10%、ダクラク省で約8%、フエ市で3.7%以上が抗体を保有していた。
また、2017〜2019年の全国調査では、1063検体中46%以上が抗体陽性、28%近くがPCR陽性であり、いずれもインド洋地域で流行したECSA系統であった。
チクングニア熱はネッタイシマカなどの蚊を媒介とし、突然の高熱と激しい関節痛が特徴である。
重症化しやすいのは新生児や基礎疾患を持つ高齢者で、特効薬はなく対症療法が中心となる。
世界保健機関(WHO)は7月22日、インド洋諸島やアフリカ、南アジア、欧州での感染拡大を警告しており、中国では過去4週間で約8000人が感染、当局は新型コロナ以来となる厳格な防疫措置を導入した。
ベトナム保健省は8月8日、全国各地に対して国境検疫の徹底と流行地域からの帰国者監視強化を要請した。
ホーチミン市も恒常的な監視体制を維持し、再流行への備えを進めている。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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