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ハノイの家庭ごみ収集料金、26年以降7倍に引き上げ提案
<写真:vietnamnet.vn>
ハノイ市人民委員会は、家庭ごみの収集・運搬・処理に関するサービス料金の改定案について、市民および関係機関からの意見聴取を開始した。
新たな料金体系は2026年から本格的に導入される予定であり、現行の最大7倍に達する見通しである。
現行制度においては、都市部(坊)での料金は1人あたり月額6000ドン(約33.61円)であり、4人世帯の場合は2万4000ドン(約134.45円)となっている。
一方、郊外地域(社)では3000ドン(約16.81円)で、同様に4人世帯で月額1万2000ドン(約67.22円)が徴収されている。
改定案によれば、2025年には坊で2万1000ドン(約117.64円)、社で1万ドン(約56.02円)に引き上げられ、2026年にはそれぞれ4万3000ドン(約240.89円)および2万3000ドン(約128.85円)となる見込みである。
ハノイ市当局によると、2024年における家庭ごみ収集関連の歳入はおよそ5680億ドン(約31億8194万円)にとどまる一方、実際の処理費用は約2兆3000億ドン(約128億8460万円)に達しており、大きな財政負担が生じている。
このため、料金の見直しは構造的な赤字の是正を図るとともに、住民の環境意識を高めることを目的としている。
他都市との比較においても、ハノイ市の料金水準は依然として低い。
たとえば、ホーチミン市では1世帯あたり月額8万4000ドン(約470.57円)、ハイフォン市では4万ドン(約224.08円)、フンイエン省では坊で6万ドン(約336.12円)、社で4万ドン(約224.08円)が設定されている。
新料金制度ではさらに、企業や商業施設といった法人を対象に、排出量1kgあたり1175ドン(約6.58円)の従量課金制度も導入される予定である。
ハノイ市は「ごみ排出量に応じた負担」という原則のもと、今後の廃棄物処理政策の近代化を進め、「緑・清潔・美しい首都」の実現を目指すとしている。
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