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ベトナム初の宇宙博物館、ハノイ市郊外に開館

<写真:baolaocai.vn>
ベトナム宇宙センター(VNSC)は21日、ハノイ市郊外に位置するホアラック・ハイテクパーク内に「ベトナム宇宙博物館」を開館した。
本施設は延べ面積3000㎡を超え、屋内外に衛星、惑星、ロケットの模型を展示するとともに、多数の体験型コンテンツを備えている。
同博物館は、宇宙に関する科学技術への興味を育むことを目的としており、13.7億年にわたる宇宙の歴史や天文学に関する知識を紹介する。
来館者はベトナムにおける伝統的な星座観から、ビッグバン理論、現代の宇宙進化までを一貫して学ぶことが可能な構成となっている。
館内は2階建てで、「無限空間」と名付けられた光と音の演出による展示空間や、太陽系の惑星を再現したエリアを設けている。
来館者は、重力、光、運動といった物理法則を体感できる実験装置を通じて、科学的理解を深めることが可能である。
また、宇宙飛行士の24時間の生活を再現した宇宙船モジュールや、火星探査ロボットの操作体験など、実践的な学びを提供する展示も充実している。
加えて、同センターが開発中のレーダー衛星「LOTUSat-1」の模型も公開されており、同衛星は2025年中の打ち上げが予定されている。
LOTUSat-1は、地表の1m規模の物体を識別可能な高精度観測能力を持ち、災害対応、気候変動対策、資源管理など多分野での活用が見込まれている。
展示エリアには、アメリカ、ロシア、ヨーロッパ諸国が製造したロケットやその構造断面の模型も展示されており、各国の宇宙技術を視覚的に比較しながら学ぶことが可能である。
また、6台の高解像度プロジェクターを備えたドーム型プラネタリウムでは、立体的な星空を再現し、まるで宇宙旅行を体験しているかのような没入感を味わえる(定員100名)。
ベトナム宇宙センター副所長のレ・スアン・フイ氏は、今後、試験的に一般公開を進めていく方針を示しており、市民の宇宙科学に対する理解と関心の一層の高まりが期待されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。