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建国80周年記念、ハノイが公共交通を無料開放

<写真:nhandan.vn>
ハノイ市人民委員会は、2025年9月2日に迎えるベトナム建国80周年を記念し、8月30日から9月2日までの4日間、市内の公共交通機関を無料で開放する方針を発表した。
これにより、128路線におよぶ助成付き市バスおよび2つの都市鉄道(カットリン=ハードン線とニョン=カウザイ線)が対象となる。
乗客は通常通り運賃に基づいた乗車券を受け取るが、料金は一切不要である。定期券や優待券を保有する者は、カード提示のみで乗車可能であり、特別な手続きは求められない。
地下鉄の運行スケジュールも調整されており、8月21日・24日・27日・29日は午前5時30分から深夜0時まで、8月30日は午前5時から午後10時まで、9月1日は再び午前5時30分から深夜0時まで運行される。
建国記念日にあたる9月2日は午前0時から午後10時まで連続運行され、ピーク時には6分間隔、通常時には10分間隔で列車が運行される。
ただし技術的保守作業のため、当日80分間の運行停止が予定されている。
無料バスの主要ルートには、市中心部を通過する09A(ホアキエム湖~グエンホアントン)、22A(ザーラム~キンマー)、E09(スマートシティ~タイ湖)、32(ザップバット~ニョン)、およびBRTイェンギア~キンマー線などが含まれる。
また、市内各区においては、自家用車利用者向けに公共施設、学校、スタジアムなどを一時的な駐車場として開放する措置が取られる。
さらに、8月20日から建国記念日当日にかけては、公共の場にて無料の飲料水や乾パン、軽食が提供されるほか、日除け・雨除けのための仮設設備も設置される。
バスによる高齢者支援体制も整備され、円滑な移動を支援する。また、パレードの観覧エリアにおいては、退役軍人や高齢者、女性、子どもを優先的に受け入れる方針が示されている。
本施策の実施においては建設局が中核的役割を担い、市民および観光客への情報発信、交通整理、バス路線とイベント会場との連携強化などが計画されている。
この国慶節における無料公共交通提供は、交通渋滞の緩和、観光促進、環境配慮、そして公共サービスの質的向上を同時に図るものであり、「近代的で市民にやさしい首都ハノイ」という都市像の強化を目的とした総合的施策であると位置付けられている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。