おすすめのプロモーション
金販売最大手SJCの元社長、金製品の不正製造により起訴

<写真:thanhnien.vn>
ベトナム国家検察庁は、金販売最大手サイゴン・ジュエリー有限会社(SJC)の元総裁であるレ・トゥイ・ハン氏を、財産横領および職権濫用の罪で起訴したと発表した。
ハン氏は在任中に金の原材料を不正に操作し、違法に金製品を製造・販売したことにより、国家財産に対して957億ドン(約5億3400万円)を超える損害を与えたとされている。
起訴状によれば、2024年中頃、ベトナム国家銀行がSJCに対して10トンの金原材料を提供した後、ハン氏はその損耗率を不正に操作した。
これにより、自らの管理責任を利用して95両(約3.56kg)の金を横領したとされる。
加えて、社外から購入した金原材料を用いて、56回にわたり6255両の金インゴットを不正に製造したとされている。
さらにハン氏は、SJC中部支社およびハイフォン支社の幹部らと共謀し、市場価格よりも高値で金を購入し、安値で販売することで損失を装い、会社資金から32億ドン(約1785万円)を不正に取得した。
このうち約21億ドン(約1172万円)がハン氏の個人的な利益となっていたとされる。
検察はまた、金製造過程において発生した過剰分91両についても、ハン氏の指示により別途加工が行われ、5両タイプの金指輪として製造され、ハン氏が私的に受け取っていたことを明らかにした。
加えて、工場内の清掃時に回収された金も不正に換金されており、その金額は約13億ドン(約725万円)に上る。
本件にはSJCの幹部や職員も多数関与しており、会計担当者や工場責任者なども共に起訴されている。
今回の事件は、国内最大手の金製造企業であるSJCの信頼性を著しく損なうものであり、今後は国家財産の保護と企業統治の徹底が一層求められる事態となっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。