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ベトナムのEC市場、予想を上回る成長で小売業の主軸に

<写真:baomoi.com>
ベトナムにおけるB2C型電子商取引市場(EC市場)が、2025年の成長目標を上回る勢いで拡大している。
商工省の発表によれば、2025年のEC市場成長率は従来の予想値である20~22%を大きく上回り、25.5%に上方修正された。
2025年1月から8月までの期間において、EC市場の成長率は25~27%に達し、前年同期比で3~7ポイントの上昇となった。
直近3カ月間では27.67%の伸びを示し、第3四半期の平均も当初の想定を約6ポイント上回った。
さらに、第4四半期には33.67%の成長が見込まれており、年末商戦による需要拡大がこの勢いをさらに後押しすると見られている。
このような成長の背景には、年末に向けた恒例の消費刺激策や、EC市場の季節性・成長傾向を踏まえた商工省によるデータ分析がある。
これを受けて、商工省は年間成長シナリオを調整し、市場の拡大傾向を反映させた。
民間調査機関YouNet ECIの報告によれば、2025年前半における主要ECプラットフォーム4社(Shopee、TikTok Shop、Lazada、Tiki)の取引総額(GMV)は前年比23%増の222兆1000億ドン(約1兆2526億円)に達した。
消費者のオンライン購買行動は安定しており、健康、食品・飲料、母子用品といった必需品カテゴリではいずれも2桁成長を記録している。
9月9日に実施されたオンラインセールでは、Shopee Mallの注文数が通常日の6倍、ライブ配信経由での注文数が50倍に拡大するなど、各プラットフォームで大幅な売上増が確認された。
Lazadaにおいても、ベトナム市場でアイドル関連グッズの販売が前年同期比で43%増加した。
今後、電子商取引はベトナムの小売業界において中長期的な成長エンジンとしての役割を果たす見通しである。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。