おすすめのプロモーション
Loading...
Loading...
Loading...

タクシー大手のビナサン、競争激化で利益半減・約4年ぶり低水準

2025年11月03日(月)07時00分 公開
タクシー大手のビナサン、競争激化で利益半減・約4年ぶり低水準

<写真:znews.vn>

 

タクシー大手のビナサンは、7〜9月期の決算において純利益が前年同期比約56%減の92億ドン(約5384万7600円)に落ち込み、2021年第4四半期以来の最低水準となった。

 

売上高は前年同期比で約12%減の2173億ドン(約12億7186万円)、売上総利益は488億ドン(約2億8563万円)にとどまった。

 

金融収入も36%減の23億ドン(約1346万円)となり低迷が続いている。加えて、広告収入や固定資産売却益の減少により、その他の収益は約62%減の77億ドン(約4506万8100円)となった。

 

支出面では依然として圧力が強く、財務費用は金利上昇の影響により約34%増の87億ドン(約5092万円)に拡大した。

 

借入残高は5570億ドン(約32億6012万円)を超えており、財務体質の重しとなっている。

 

販売費は減少したが、管理費は微増しており、人件費や外部委託サービスへの支出が依然として高水準にある。

 

1〜9月期の累計では、売上高は前年同期比14%減の6685億ドン(約39億1273万円)、純利益は44%減の333億ドン(約1億9490万円)となった。

 

通期目標である売上高9770億ドン(約57億1838万円)、純利益536億ドン(約3億1372万円)に対して、3四半期終了時点で売上高は68%、純利益は62%の達成率にとどまっている。

 

同社は、2025年も市場競争の激化が続き、業績回復には困難が伴うとの見通しを示している。

 

第2四半期の市場調査によると、ビナサンの4輪車配車サービスにおける市場シェアはわずか2.32%にとどまり、Xanh SMの44.68%、Grabの36.08%、Beの5.03%、Mai Linhの4.26%といった競合に大きく水をあけられている。

 

競争力強化策として、ビナサンはトヨタ製ハイブリッド車550台の導入に向けて銀行融資を実施した。これにより、燃料コストの削減と都市型低排出への対応を図る。

 

経営陣は、ハイブリッド車はガソリン車の1.4〜1.5倍の初期投資が必要であるとしつつも、環境配慮型交通への社会的要請と顧客ニーズに応える戦略であると強調している。

 

また、価格競争力を維持するため、ガソリン車と同水準の運賃設定を行う方針を示している。

 

なお、同社株(VNS)は過去3か月にわたり下落基調が続いており、現在の取引価格は1株あたり9960ドン(約58円)となっている。

 

 

[© poste-vn.com 2012-2025 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


行きたいお店を見つける
Loading...
Loading...
Loading...
ホーム ニュース 生活情報 お店探し 掲示板