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ベトナム国産コスメが熱い、EC市場で売上2倍超の急成長
<写真:tuoitre.vn>
ベトナムの電子商取引(EC)市場が急速に拡大する中、国産化粧品ブランド「Cocoon」が2025年第3四半期において、前年同期比で2倍超の売上成長を記録した。
市場調査会社Metric.vnが発表した報告書によれば、同期間のEC市場全体の売上高は103兆6000億ドン(約6068億7326万円)に達し、前年同期比で最大26%の成長を遂げている。
「Cocoon」は美容カテゴリーにおいて特に注目を集めたブランドであり、同四半期の売上は前年比202.83%増と、飛躍的な拡大を見せた。
ベトナム国内の消費者によるオンライン購入点数は9億8900万点に達し、月平均では約34兆ドン(約1991億6690万円)が主要ECプラットフォーム(Shopee、TikTok Shop、Lazada、Tiki)に費やされている。
検索キーワードの傾向を見ると、「iPhoneケース」が1000万回を超える検索数で首位を獲得しており、「女性用サンダル」「シャツ」「女性用バッグ」といった日用品がこれに続いた。
売上構成を価格帯別に見ると、10万〜20万ドン(約586〜1172円)の商品が全体の25.7%を占めており、中価格帯の商品が主力となっていることが明らかである。
1店舗あたりの売上効率においては、モール型ショップが際立った成果を上げた。
ShopeeおよびTikTok Shopにおいて、モール店舗は全体の出店数のわずか2.64%にすぎないにもかかわらず、売上全体の35.7%を占める結果となった。
特にTikTok Shopでは、モール店舗数が前年同期比で52%増加し、売上も約115%拡大している。
現在の電子商取引市場には、(1)生活必需品への需要拡大、(2)正規品志向の高まり、(3)非効率な店舗の淘汰、という3大トレンドが存在し、大きな構造変化の渦中にある。
2024年には食品・日用品カテゴリーが前年比76.3%成長し、従来のファッション中心からの脱却が進行している。
2025年第4四半期においては、年末の大規模セールイベント「11.11」や「12.12」、さらにライブコマースや物流体制の強化が追い風となり、売上高は105兆ドン(約6150億7425万円)、販売点数は10億6900万点に達する見通しである。
最大手のShopeeは、市場シェア56%を維持しながら、YouTubeやMeta(Facebook)との連携を強化し、動画およびSNSとの融合による新たな「コマース・エンターテインメント」分野の開拓を進めている。
一方、TikTok Shopも41%のシェアを維持しつつ、販売者向けの教育プログラムを全国展開するなど、攻勢を強めている。
ベトナムの電子商取引市場は今後も高い成長率を維持しながら、品質、購買体験、ブランド価値を重視する消費者ニーズに対応した競争環境が、さらに激しさを増していく見通しである。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。