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拡大するベトナムのEC市場、月間13億ドル規模に成長
<写真:vtv.vn>
ベトナムにおける電子商取引(EC)市場が急速な拡大を続けている。
データ分析企業Metricの最新報告によれば、1月から9月期における主要4大ECサイト(Shopee、TikTok Shop、Lazada、Tiki)の取引総額(GMV)は305兆9000億ドン(約1兆7935億7400万円)に達し、前年同期比で34.35%の増加となった。
これにより、1か月あたりの平均GMVは約34兆ドン(約1992億4000万円)に相当し、前年同月比で約3億ドル(約459億2700万円)の増加が確認されている。
2025年第3四半期においては、4社合計のGMVが103兆6000億ドン(約6070億9600万円)に達し、前年同期比22.25%の成長を記録した。
各社は送料補助やライブ配信、ショート動画などの施策を強化しており、消費者の購買意欲を喚起することで市場成長を後押ししている。
市場シェアにおいては、Shopeeが依然として56%を占めて首位を維持している。
一方、TikTok Shopは41%まで急拡大しており、両社の競争が激しさを増している。
Shopeeは2024年10月よりYouTubeとの連携を開始し、240万点以上の商品を動画に紐付けた。
これにより視聴時間は従来比で500%増加しており、さらにMetaとの提携によってFacebookでのライブコマース展開も試験的に開始された。
TikTok Shopは、地方販売者への支援を強化しており、ライチャウ省シンホー村で実施されたキャンペーンでは、2か月間で300トン超のサツマイモを販売するなど、地域密着型の販売活動が成果を上げている。
LazadaのGMVシェアは3%にとどまっているものの、注文単価の成長率は業界最高を記録している。
韓国のG-Marketや大手乳製品ブランドとの連携を通じて、信頼性の高い商品の提供に注力している点が特徴である。
Metricは、2025年10月から12月期における市場全体のGMVが105兆ドン(約6153億円)に達し、前年同期比で15%の成長を遂げると予測している。
特に11月11日や12月12日、年末年始にかけた大規模セールが、消費をけん引する見通しである。
今後もファッション、美容、家庭用品、食品といったカテゴリーが売上成長を主導すると見られており、各社は物流能力の強化や送料無料キャンペーンの拡充などを通じて、さらなる市場拡大を狙っている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。