ダナンのチャム彫刻博物館|歴史と文化に触れ、ミーソン遺跡の予習に

チャム彫刻博物館の行き方
チャム彫刻博物館はダナン市街地にあるため、あらゆる場所からアクセスしやすいかと思います。
市内のホテルから徒歩で行くか、タクシーやGrab(グラブ)で訪れると良いでしょう。
市街地から
- 徒歩:約10分
ビーチ沿いから
- タクシー:約10分
空港から
- タクシー:約10分
チャム彫刻博物館の見どころ
チャム彫刻博物館には、多くのチャンパ王国のコレクションが保管されていますが、中でもおすすめの展示物をご紹介します。
チャム彫刻博物館のヒンドゥー教の神々
チャンパ王国はヒンドゥー教を信仰していたというだけあって、その影響が反映された石像が展示されています。
ヒンドゥー教では、三神一体論と呼ばれる教義が唱えられます。三位一体論では、本来は一体である最高神が、3つの役割「創造、維持、破壊」に応じて、それぞれ3大神「ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァ」として存在すると考えられています。
チャム彫刻博物館では、この3大神の石像をガラスのショーケース無しで見学できてしまいます!
創造の神 ブラフマー
ブラフマー(写真上)は、世界の創造と破壊の後の再創造とを司るとされている神様です。
ヴェーダと呼ばれるヒンドゥー教の聖典を象徴する4つの顔と4本の腕を持ち、水鳥に乗った赤い肌の男性の姿で表されています。
手にはそれぞれ、数珠、聖典ヴェーダ、小さい壷、笏(しゃく)を持っています。
維持の神 ヴィシュヌ
ヴィシュヌは、世界の維持・繁栄を司る神様です。
ブラフマー同様に、4本の腕を持ち、右側には円盤とこん棒を、左側にはホラガイと蓮の華を持っていると言われています。
ヒンドゥー教では、動物や英雄たちがヴィシュヌの化身とされ、多くの人々の支持を集めているそうです。よく、牛などの動物たちがインドの町中を歩いている姿をテレビで見かけますが、これは動物がヴィシュヌの化身と考えられているからでしょうか? 気になります。
破壊の神 シヴァ
破壊の神であるシヴァ。みなさんも一度聞いたことのある名前ではないでしょうか?
シヴァは、世界の寿命が尽きた時、一旦世界を破壊し、次回の世界創造に備える役目を果たす神様です。ヒンドゥー教には輪廻転生の宗教観念があるため、このような破壊と創造の思想に基づいた世界観があるのでしょう。
シヴァの両目の間には第3の目があり、怒った時には激しい炎が出て、全てを焼き尽くすのだそう。
長い髪の毛を頭の上で巻き、三日月の髪飾りをつけています。お洒落ですね! そんなシヴァは普段、ナンディンと呼ばれる牛に乗っているそうです。
リンガとヨニ
リンガとヨニは男女の性器を表すとされ、子孫繁栄の意味を持ち信仰の対象となっているそうです。
チャム彫刻博物館で買えるお土産
2階建て構造になっているチャム彫刻博物館の1階には、お土産コーナーがあります。
ヒンドゥー教関連の木彫りや石彫りの像が販売されているので、興味があれば購入してみてはいかがでしょうか。
チャム彫刻博物館の周辺観光地
チャム彫刻博物館の周辺には、ダナン市内観光で人気の場所が徒歩圏内にあります!
ダナン大聖堂
ダナン大聖堂は、チャム彫刻博物館から徒歩約10分の場所にあります。インスタ映えする写真が撮れると話題のピンクの教会です!
ハン市場
ハン市場は、チャム彫刻博物館から徒歩約15分で訪れることができます。ローカル感を味わいながら、アオザイやカゴバッグなどベトナムならではのお土産を購入することができる人気観光地です!
ロン橋(ドラゴンブリッジ)
チャム彫刻博物館のすぐ近く、徒歩約3分の場所にあるのがロン橋(ドラゴンブリッジ)です。ロン橋(ドラゴンブリッジ)は、黄色い龍がモチーフとなっている全長666mの巨大な橋です! その見た目や火を噴くショーなどで人気です。
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まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、ダナンの歴史と文化に触れることができる、チャム彫刻博物館についてご紹介しました。
チャム彫刻博物館は、ダナン市内観光の1つとして訪れてみても良いですし、ミーゾン遺跡へ行く前の予習として訪れるのも良い場所ですね!
チャム彫刻博物館で、ダナンについて深掘りしてみてはいかがでしょうか。
詳細情報
- 住所:Số 02 Đ. 2 Tháng 9, Bình Hiên, Hải Châu, Đà Nẵng
- 営業時間:7:00〜17:00(基本的に年中無休)
- 電話番号:0236-3572-935
- メールアドレス:btdkc@danang.gov.vn
- 公式HP:http://chammuseum.vn/
※この記事に記載されている情報は2020年8月のものです。本記事に記載されている情報は予告なしに変更される場合がございますが、ご了承ください。