ベトナムのテトはどう過ごす? テトの注意点やイベント情報も紹介
テトで使われるベトナム語
チュック ムン ナン モイ(Chúc mừng năm mới)= 新年あけましておめでとうございます
日本でも新年を迎えると皆が口にする「あけましておめでとうございます」という言葉はベトナムにも存在しています。ベトナムで年を越す方は是非使ってみてください♪
オン コン/オン タオ(ông Công/ông Táo)=かまど・台所の神様
ベトナムでは、テト1週間前に各家庭に宿るかまど神が天に戻って天の皇帝にその家であった良いこと・悪いことを報告し、大晦日にまた家に戻ってくるとされています。そんな各家庭に宿るかまど・台所の神様のことを「オン コン/オン タオ(ông Công/ông Táo)」と呼ぶそうです。
マム グウッ クア(mâm ngũ quả)=5種類の果物
5種類の果物を大きなお盆に乗せ、祖先にお供えするという習慣があります。各家庭や北部・南部によって違いがあるとのこと。代表的な果物はサワーソップ、ココナッツ、パパイヤ、マンゴー、いちじくの5種類だそうです。
タッニエン(tất niên)=年納め、忘年会
「タッニエン(tất niên)」は年末を指す言葉ですが、年末に行われるパーティーの意としても使用されます。
ヤオトゥア(giao thừa)=除夜、大晦日の夜
ベトナムでは12月31日から1月1日になる瞬間のことを「ヤオトゥア(Giao thừa)」と言います。よく「大晦日」や「除夜」と訳されますが、厳密には「大晦日の夜12時手前のほんの数分」のことを指しているそうです。また、大晦日の夜には今年悪かった出来事を水に流し、新年を明るく幸せに迎えるためにお供え物をして祈る儀式も行うのだとか。
ハイ ロック(hái lộc)=新芽を摘む
「ハイ ロック(hái lộc)」とは、新年の朝にお寺や神社などにある木の枝を取って新年の願い事をし、家にその枝を持ち帰る習慣のことを指します。
ソン ダット(xông đất)=年始の最初の客
「ソン ダット(xông đất)」とは新年に最初に家に来た人の性質によって、その家の一年の運勢が決まるという言い伝えです。「ソン ニャ(xông nhà)」ともいいます。
新年最初に来る人を年齢や性格、健康状態、家庭状況などを考慮して、あらかじめ親戚などと相談して決めるそう。家に幸運を呼ぶために、最初に来る人を作為的に選ぶという文化は非常に面白いですよね!
ムン トゥオイ/リーセィー(mừng tuổi/lì xì)=年を重ねたことを祝う/お年玉を与える
新年に大人が子供に年を重ねたことを祝い、「リーセィー(lì xì=お年玉)」を与える習慣を「ムン トゥオイ(mừng tuổi)」と言います。通常、年を重ねたことを祝うこと(mừng tuổi)とお年玉(lì xì)を与える行為はセットで行われるため、「mừng tuổi」と「lì xì」は同じ意味で使われるそう。
日本では、誕生日に年を重ねるという認識ですが、ベトナム人の中には旧正月を境にして年を1つ重ねると考える人もいるのだとか。
まとめ
今回は、テトに関する様々な情報をお届けしました。ベトナムのお正月にも日本と似たような文化があったり、テト期間中の給料は3倍になるということに驚いた方も多かったのではないでしょうか? ベトナム人にとっていかにテトが大事な休日かが伝わってきます。テト休暇中に旅行に行かれる方は、混雑や渋滞情報をこまめにチェックし、充実した旅にしてくださいね♪
※この記事に記載されている情報は2019年1月のものです。本記事に記載されている情報は予告なしに変更される場合がございますが、ご了承ください。
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