魅力満載!2022年に世界が注目したベトナムの観光地トップ10
2022年は長い新型コロナウイルスの規制がついに緩和されて、やっと一時帰国や旅行ができる年になりましたね!
今年は様々なベトナムの観光スポットが国際メディアから賞賛を受けた1年でした。
お馴染みの観光地から初めて世界的な評価を得たものまで…
今回は2022年に国際メディアで取り上げられ、話題になったベトナムの観光スポット10選をお届けします*
紅河デルタ(Red River Delta)
今年1月にはニューヨーク・タイムズ紙が毎年発表する「2022年に行くべき52カ所の旅行先」で紅河デルタが紹介されました。
紅河デルタはベトナム北部を構成する地方の1つで、トンキン・デルタやホン川デルタといった呼称でも知られています。
その名前の通り紅河(ホン川)を中心として広がるこの地方は、8つの省とハノイ・ハイフォンの2つの中央管理都市が属し、約1万5000㎢の広さに2300万人以上が住んでいます。
紅河デルタは2010年にユネスコの人類無形文化遺産に認定されたクアンホ民謡の発祥の地として知られており、写真のタムチュック(Tam Chuc)寺は世界最大の仏塔群として有名です。
ホイアン(Hoi An)
2月にはオンライン旅行予約会社Booking.comが「地球上で最も歓迎される10都市」として古都ホイアンを紹介しました。
ダナンの南方30km、トゥボン川(ホアイ川)沿いに位置するホイアンは、古き良き時代を感じさせる歴史的建造物が並ぶノスタルジックな街並みで多くの旅行者を魅了します。
街並みは黄色い壁と赤瓦の屋根を持つ伝統的な建築様式が特徴的で、観光名所だけでなくオシャレな古民家カフェなども魅力的です。
午前9時〜11時、午後3時〜9時半までは中心部への車両乗り入れが禁止されており、ベトナムでは珍しく歩行者にやさしい街並みとなっています。
夜には色鮮やかなランタンがホイアンの街を彩り、美しく優しい光が古都を包み込みます。
ダラット(Da Lat)
3月にはBooking.comが「世界のお花見都市トップ10」として中部高原のリゾート地ダラットを紹介しました。
標高1500m前後の高原に位置するダラットは、熱帯気候のベトナムとは対照的に年間を通じて涼しい気候が続くため、フランス植民地時代に避暑地として開発されました。
日本人の間ではベトナムの軽井沢として知られ、近年はベトナム人の新婚旅行先として人気が高まっています。
ダラットでは年間約30億本の花が生産され、その1割が日本や台湾、韓国、オーストラリア、中国などに輸出されているベトナム有数の花の産地です。
毎年開催される花祭りは、中部高原地方で最大のものとして知られています。
モクチャウのガラス橋(glass bridge in Moc Chau)
5月にはベトナム北部のソンラ省モクチャウ高原にある全長632mのガラスの橋が「世界最長のガラスの橋」としてギネスに認定され、数多くのメディアで紹介されました。
ハノイから200kmほど離れた北部山岳地帯にあるモクチャウ高原は、ベトナム人から第2のダラットとして知られており、新鮮な空気と手付かずの自然風景がとても美しい場所です。
自然風景に癒やされる他には茶畑やいちご狩り、牛乳工場の見学、少数民族の日常生活の探検など、ゆったりとした観光を楽しむことができます。
モクチャウのガラス橋は緑豊かな谷間から約150mの高さに吊り下げられており、2022年4月30日に開通して世界最長のガラス橋として認定されました。
以前までは2020年にギネス認定された中国広東省の全長530mの橋が、世界最長のガラス橋でした。
ランハ湾(Lan Ha)
7月にはニューヨークの旅行雑誌スリリスト(Thrillist)が「東南アジアで訪れるべき『最も美しい場所』」としてベトナム北部ハイフォン市にあるランハ湾を紹介しました。
ランハ湾はハノイから約2時間のカットバ(Cat Ba)島東に位置し、約7000haの湾内には木々や植物で覆われた約400の島々があります。
2020年には「世界で最も美しい湾クラブ」への加盟が認定され、観光客が増えて騒がしくなったハロン湾に変わる場所として人気を集めています。
旅行者は水泳やロッククライミング、ハイキング、カヤックを楽しみ、カルスト島と石灰岩の露頭、白い砂浜でゆったりとした時間を過ごします。
ランハ湾の最大の見どころはベトナム最古の漁村、漁業文化の生きた博物館といわれるカイベオ(Cai Beo)漁村で、約300世帯が暮らすこの水上集落は緑色の澄んだ水に浮かぶ数十軒の家が特徴的です。
ハノイ市(Ha Noi)
8月にはCNNが「秋に行きたい世界のベストスポット12」としてハノイ市を紹介しました。
ベトナムの首都であるハノイ市はホーチミン市に次ぐ第2の都市で、ベトナム経済の中心地であるホーチミン市、ベトナムの政治・文化の中心地であるハノイ市として知られています。
ベトナムの中でも古い歴史を持つハノイ市には史跡も多く、CNNでは古い家屋やフランス植民地時代の建物、カフェや屋台が点在する旧市街をバイクで巡るツアーが薦められています。
また、ハノイ市は古くから外国人観光客の間で秋の行楽地として人気があり、落ち葉で覆われた狭い路地を自転車で走ったり、民族衣装であるアオザイを着た女性を写真に収めたりすることが人気です。
タムダオ(Tam Dao)
11月には2022年のワールドトラベルアワードで「世界の観光をリードするタウンデスティネーション」として北部ビンフック省のタムダオが紹介されました。
19世紀にはフランス人官僚のリゾートとしてタムダオに保養地が建設され、現在ではハノイ近郊のベトナム人に有名な避暑地として知られています。
ハノイの北東約90kmに位置するタムダオはベトナム語で「3つの島」を意味し、サパやダラットと同様に年間を通じて涼しい気候で、霧の多い景観が特徴的です。
フランス人が建てたヴィラや築数十年のホテルが点在し、近年はハノイ市民の間で人気スポットになっています。
フーコック島(Phu Quoc)
2022年のワールド・トラベル・アワードで「世界を代表するネイチャー・アイランド・デスティネーション」としてベトナム南部のフーコック島が紹介されました。
フーコック島はタイランド湾に浮かぶベトナム最大の島で、面積567㎢、人口18万人を有するベトナム初の島嶼都市です。
ベトナム人や越僑、華僑、欧米人が多く訪れる人気のリゾートで、ターコイズブルーの海が広がる長い砂浜と深い森で知られています。
フーコック島はベトナムの魚醤ヌクマムの産地として有名で、工場見学ツアーなども行われています。
また、中北部では胡椒の栽培、南部では漁業が盛んで、島民の6割が漁業に従事しており、観光客向けのイカ釣りツアーなども体験できます。
海洋保護区やトレッキングで有名な国立公園もあります。
ニンビン省(Ninh Binh)
11月にイギリス雑誌タイムアウトが「東南アジアの過小評価されている旅行先5か所」としてニンビン省を紹介しました。
ハノイ市から東へ約2時間の場所に位置するニンビン省には、ディン王朝(968〜980年)時代のホアルー(Hoa Lu)遺跡がありますが、観光客には全く知られていませんでした。
2016年にハリウッド映画「キングコング:髑髏島の巨神」の撮影が行われ、外国人観光客にニンビン省が知られるようになりました。
ニンビン省の観光地にはユネスコ世界遺産に登録されているチャンアン(Trang An)景観群、ヴァンロン(Van Long)自然保護区、黄金色の水田を巡るボートツアーで有名なタムコック(Tam Coc)などがあります。
サパ(Sa Pa)
同じく11月にカナダの旅行雑誌The Travelが「最も理想的なアジアの雪見の地10選」としてベトナム北部高地のサパを紹介しました。
ベトナム北部ラオカイ省の標高1600mの場所に位置するサパは、冬に白い雪を見ることができるベトナムでも珍しい場所の1つとして知られています。
サパはフランス統治時代に避暑地として愛され、洋建築や教会が残されています。
現在のサパにはモン族やザオ族などの少数民族が暮らしており、世界でも類を見ない美しさを誇る棚田で有名です。
12月〜2月にかけては気温が氷点下まで下がり、景色が一変して山頂に雪や氷が見られる可能性があります。
まとめ
行ったことのある場所はいくつありましたか?
私は暖かくなったらランハ湾で遊んで、ガラス橋に挑戦しに行こうと思います!
2023年には日本からの観光客ももっと回復するといいですね*