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ベトナムの飲酒事情に経済学者が苦言

2016年04月20日(水)00時00分 公開
ベトナムの飲酒事情に経済学者が苦言

ベトナム飲料協会(VBA)によると、ベトナムは、2015年に34億リットルのビールを消費しており、前年比10%、2010年より41%の増加となった。

ビールの消費量は2012年に30億ℓを超え、東南アジアで最大のビール消費国となっている。

ベトナムで著名な経済学者であるPham Chi Lan氏は、「ベトナムは飲酒量の多い国の1つであるが、これを誇りに思うべきではない」と述べ、「ベトナムは、東南アジア一のビール消費国である一方、平均所得は低く貧しい人が多い。また、飢餓の緩和と削減の政策がなされているにも関わらず、依然他国からの援助を必要としている」と付け加えた。

ベトナムにおいて飲酒は交通事故や家庭内暴力の大きな原因ともなっていることが考えられ、今年のテト休暇の8日間、喧嘩などの暴力事件により5000人が病院で処置を受け、13人が死亡した。

地元メディアによる報道では、そのうち多くの人が、酩酊状態だったという。

さらに、ベトナムの公務員は勤務時間にアルコールを飲む事を禁止されているが、実際に遵守されていないことについても触れ、「私はJICA(国際協力機構)ベトナム代表との会談したことがあるが、その際彼はベトナムの公務員が普通の日本人は飲めないほど高価な酒を接待に使い、時計、スマートフォン、車などもベトナムの標準的な生活水準に比べ非常に高価なものを使用していた。きっと日本人は、ベトナムがこんなにも豊かであるにも関わらず、なぜ支援が必要なのか疑問に思うだろうと話していた。」と述べた。

JICAベトナム代表はその時、言葉にすることはなかったが、おそらく貧困解決のために使われるべき資金が公務員に着服されていることを察しただろう。

 

また、 保健計画政策院のVu Minh Hanh氏によると、一人当たりのビール消費量は世界平均が6.2リットルと過去15年間で変わっていない一方、ベトナムでは、2003年の4リットルから2005年の6.6リットルと急速に増加しているとのことである。

Lan氏を含めた国内の経済学者は、ビール、酒、ワインなどの贅沢品への課税を提案している。

もしも政府がそのような対策を取れば、医療や教育に費やす資金を増やせるのみでなく、ガソリンやその他の必需品への税金を下げることができるだろうと考えるためである。

 

source:english.vietnamnet.vn

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