ベトナム:ワクチン接種を8日(月)から開始、11万7600回分

2021年03月06日(土)16時45分 公開
ベトナム:ワクチン接種を8日(月)から開始、11万7600回分

<写真:©️VNエクスプレス>

 

ベトナム保健省のグエン・タン・ロン大臣が、ベトナム国内のワクチン接種について3月8日(月)から開始することを明らかにした。

これに先立ち、フック首相は政府に承認されたワクチン優先接種の対象となる11のグループや所得の低い家庭などに対して、ワクチンの接種を開始するよう指示をしていた。

 

ワクチン接種に使用されるのは2月24日にベトナムに到着したアストラゼネカ製のワクチン11万7600回分。

ベトナムは同ワクチンを3000万回分購入している。

ワクチン第1便がベトナムに到着した後、保健省は同ワクチンの安全性や有効性を議論しており、5日午後の会議でグエン・タン・ロン保健大臣が接種を開始することを決定した。

 

6日(土)には、保健省は全国規模のワクチン接種におけるワクチン輸送、保管、使用などについての会議を行ったという。

 

ワクチンの接種は3月8日(月)に国内の医療施設18箇所で開始される見通し。

ワクチン優先接種の対象のグループの中でも、新型コロナウイルスの市中感染の発生した13の地域での接種が優先される。

優先順位が最も高いとされているのはハイズオン省だという。

 

4月には、世界保健機関(WHO)が主導する世界的なワクチン配分計画である「COVAX(コバックス)」を通して、アストラゼネカ製のワクチン130万回分がベトナムに到着する予定。

 

アストラゼネカのワクチンの有効性については、1回の接種で約76%、2回の接種では約82%に上昇するという。

しかし、グエン・タン・ロン保健大臣はワクチンの有効性は100%ではないことから、国民に対して、接種開始後も感染防止策を遵守するよう呼びかけている。

 

ベトナム政府は国内で市中感染が発生していることを受け、国外からのワクチン調達を加速させている。

政府は国民の70%分にあたる1億5000万回分のワクチン調達を目指し、アメリカやロシアとの交渉も進めているという。

2月26日には保健省はアメリカのバイオ企業モデルナの開発したワクチンとロシアの国立研究所が開発したワクチン「スプートニクV」の緊急使用を承認していた。

 

ワクチンをめぐっては、中国が東南アジア諸国へのワクチン支援を行っているが、東南アジア諸国では唯一ベトナムだけが、ワクチン支援から外されている。

 

 

 



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