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HSBC、ベトナムのインフレ率予測を3.5%に引き下げ

〈写真:Vietnamplus〉
HSBCは14日に発表したレポートで、ベトナム国内の食料価格が安定していることを理由に、2022年の同国のインフレ率に関する予測を、従来の3.7%から3.5%に引き下げた。
同行は、2022年に入ってからASEAN諸国のインフレリスクが高まり、パンデミック前と比較してコア・インフレ率、ヘッドライン・インフレ率の高い上昇につながったと説明している。
ただし、その影響は国ごとに異なり、シンガポール、タイ、フィリピンではインフレ圧力が高まり、ベトナム、マレーシア、インドネシアではインフレが抑制されている。
しかし、インフレが抑制されている国々のヘッドライン・インフレ率(総合インフレ率)は、主にエネルギー価格の上昇を背景に、まもなく急激に上昇する可能性が高いと予測されている。
ベトナムも例外ではなく、エネルギー価格のインフレが長く続いている。輸送料金は過去最高を記録し、食品インフレを抜いてベトナムのヘッドライン・インフレの主役となった。
しかし、エネルギー価格が上昇を続ける一方で、食品インフレは緩やかに推移しており、現時点までではヘッドライン・インフレの全体的な上昇を抑制することに貢献している。
HSBCはこの報告書の中で、タイ、シンガポール、インドネシア、フィリピンのインフレ率予測を引き上げた。
インフレ率と成長率の両方を考慮した上で、同行は2022年のベトナムの営業金利予測の修正も行なっている。
現時点でベトナムのインフレ率は目標の4%を下回っているが、同行はエネルギー価格の高止まりが引き続き物価全体を押し上げると予測する。2022年後半には、インフレ率がベトナム国家銀行の上限金利である4%を上回る可能性もあるが、一時的なものである可能性が高い。
同レポートによると、上限金利を上回る場合には、ベトナム政府は2022年第3四半期に50ベーシスポイントの金利調整を行い、2023年に3回、毎回25ベーシスポイントずつ金利を引き上げる可能性が高い。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。