インフレの影響が若い夫婦を直撃、娯楽などの支出を抑制

2022年06月24日(金)16時48分 公開
インフレの影響が若い夫婦を直撃、娯楽などの支出を抑制

〈写真:Vietnam net〉

 

ベトナムでは物価が徐々に上昇しており、若い夫婦を中心として生活が苦しくなり、出費を節約・制限する動きが広がっている。

 

ハノイ市在住のクインさんは、市場に行った際に品物の急激な値上がりを目の当たりにし、大きなショックを受けた。

 

卵の価格は3万2000ドン(約187円)/ダースまで上がり、豚肉約100グラム、牛肉約50グラムで10万ドン(約584円)であった。販売員の女性によると、ガソリンの値上げが継続する限り、品物の値上げも続くという。

 

こうした値上げは、2児の母であるクインさんの家計を圧迫する。夫婦、子供2人で質素に暮らしても800万〜900万ドン(約4万6800〜5万2600円)の支出が必要になる。

 

家を買うという夢は、すでに地価が平均収入の20倍以上になっているため、諦めざるを得ない。映画を見たり、音楽を聴いたり、出かけたりといった出費も控えなければならない状態である。

 

同じくハノイ市在住のアインさんの家族も支出を見直す必要に迫られている。彼女の家族は、夫婦2人と10歳と7歳の子供2人の計4人である。

 

毎日の食事は野菜が中心で、豚肉、鶏肉、アヒル肉、卵などを使用する。市場で1日あたり20〜30万ドン(約1170〜1750円)をかけて食品を購入していたが、「同様の値段ではすでに購入ができなくなった」とため気を漏らす。

 

自炊せずに家族でフォーなどを食べに外食することもあるが、その値段も3万5000ドン(約204円)から4万5000ドン(約263円)に値上がりしている。こうした物価上昇の影響を受けて、子供を遊園地に連れて行ったり、映画を観たり、両親の買い物をしたりすることはなくなった。

 

同市在住のハンさんの家庭では、夫が毎日仕事に行くために車に乗っており、北部地方への出張がしばしば発生する。ガソリン高騰の影響により、旅費は以前の2倍近くになったが収入は変わらない。

 

ハンさん自身も子どもの送迎などでバイクに乗るが、以前はガソリンを満タンにするのに10万ドン(約580円)であったが、今は20万ドン(約1170円)必要である。以前は暑い日や大雨の日、長距離の移動にはタクシーを利用していたが、現在は運賃が高騰しており乗ることができない。

 

現在、他の多くの若い夫婦も同様の状態であり、苦境に立たされている。

 

 

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