ハノイ市民、ペットのデイケアに大金を消費
<写真:VnExpress>
ハノイ市の一部の家庭では、ペットを一流のサービスを提供するデイケアに預けるために大金を使っても構わないとする傾向が強まっている。
ヴー・ゴック・ミン・ハーさん家族は、毎朝職場に向かう前にサモエド犬のセダップをデイケアに預け、夕方の帰宅時に迎えに行く。
ハーさん家族は3年前から毎週平日にセダップを同デイケアに預けており、「一緒に遊ぶ相手がいないのは寂しいだろうから」と話す。
デイケアの料金は月額400万ドン(約2万3000円)と高額で、さらに食事やスパなどの追加サービスも注文しているため、毎月1000万〜1200万ドン(約5万7500〜6万9000円)もの金額をセダップのために支払っている。
ペットのデイケアは飼い主が出勤前に預けることができるという点で、子供の託児所と同じような仕組みになっている。
こうしたサービスは1987年にアメリカで始まり、その後先進国で急速に普及したと言われている。ベトナムでは5年ほど前に登場した。
2017年にオープンしたハノイ市初のペットケア&グルーミングサービスセンターの経営者であるタ・クオック・ハイさん(29)によると、ベトナムには既に多くのペットケアセンターがあり、国際的な水準を満たしているところも少なくない。
ハイさんの施設は4階建てで6つのエリアに分かれており、それぞれの広さは50平方メートル以上もある。犬と猫それぞれ2つのセクションがあり、残りはグルーミングやトリミング、遊び、屋外プールに充てられている。
同サービスの需要の高さに気づいたハイさんはペットの健康診断や散歩のサービスを始めた後、ペットスパやホテルなどにも事業を拡大し、10人のペットシッターを雇用している。
また、ハイさんの施設には専属のトレーナーが所属しており、適切な場所での排泄や食事から芸まで教え、飼い主が迎えに来られない際には自宅までの送迎を行う。
ハーさん家族のようにペットに大金をかけることを厭わないハノイ市民は多く、ハイさんが経営するデイケアは常時50人近い顧客が利用し、休日には最大100人の顧客が利用する。現時点での顧客は外国人が70%だというが、ベトナム人飼い主の利用者が増加傾向にある。
ハーさん家族にとってペットケアセンターは、家族であるペットに対して時間通りの食事や適切な運動をさせることができるとともに、施設内に設置されたカメラによって常に様子を見ることができるため、非常に安心感があるという。
多くの人が「犬をデイケアに通わせるのは過剰で不必要、お金の無駄遣いである」と言うが、ハーさん家族は同サービスのおかげで安心して仕事に打ち込める、これからも利用を続けていくつもりだと話す。
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