日系企業で就業するベトナム人労働者、収入はタイ人労働者の半分

2022年09月05日(月)08時53分 公開
日系企業で就業するベトナム人労働者、収入はタイ人労働者の半分

〈写真:VnExpress〉

 

日系企業で就業するベトナム人労働者の収入は日系企業で就業するタイ人労働者の半分となっており、付加価値の低い分野でしか従事できていないことが明らかになった。

 

9月〜今年5月にかけて東南アジアや中国、インドの日系企業を対象に行われた調査によると、ベトナムの日系製造業で就業する労働者の平均収入は236ドル(約3万3090円)で、タイの446ドル(約6万2534円)と比較すると約半分であった。

 

中国人労働者の収入が493ドル(6万9124円)と最も高く、タイ、マレーシア、インドネシア、インドの労働者が続いた。ベトナム人労働者はカンボジア、ラオス、ミャンマーの労働者よりは高収入であった。

 

米中の緊張を受けて多くの日系企業がベトナムを製造拠点として選択するようになってはいるが、小売や大量生産のような分野の低付加価値生産に限られており、先進的な製品の研究・製造については依然として中国が選択されている。

 

2019年の調査ではベトナムの労働力を高く評価する日系企業は20%未満であることが指摘されており、ベトナムを「豊富な低コスト労働力の供給源」として選択していることが明らかになっている。

 

 

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