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世界最速で沈む街ホーチミン、年間で約16ミリ沈下
2022年09月23日(金)08時58分 公開
<写真:VN Express>
ホーチミン市は世界で最も早く沈下する都市の1つで年間16.2ミリ沈下しており、その原因は地下水の採水と高層ビルであることが研究によって明らかになった。
シンガポールの南洋理工大学が主導した同研究の筆頭著者であるCheryl Tay氏によると、アジアの沿岸都市が成長と都市化に注力するにつれて地下水の採水需要が増加し、地盤沈下が急速に進行している。
2014年から2020年にかけて分析した沿岸48都市の衛星画像からホーチミン市の平均沈下速度は年間16.2ミリとなっており、ジャカルタ(4.4ミリ)のほぼ4倍であることが判明している。
ホーチミン市では基礎が弱い地域への高層ビル密集や地下水の過剰な汲み上げが地盤沈下の主な原因となっている。
英国の雑誌「ニューサイエンテイスト」の主張によると、現在の沈下速度が2030年まで続いた場合には20平方キロメートルが海面下となって浸水する可能性がある。
Tay氏はベトナム政府が防潮堤やマングローブなどで海岸の防御を強化する必要があると指摘する。
国際協力機構が8月にホーチミン市の政府機関と共同で行った別の調査では、同市の土地は年平均2〜5センチ沈下して頻繁に洪水が発生しているという。
2019年には気候科学を分析・報道する米国の非営利報道機関「クライメート・セントラル」が、メコンデルタ地方やホーチミン市といったベトナム南部の大半が2050年までに水没する可能性があると警告した。
2100年までに海面が1メートル上昇してホーチミン市の18%、メコンデルタデルタ地方の39%が水没する可能性があるという。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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