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ベトナム保健省、狂犬病発生の危険性を警告

2022年10月04日(火)09時34分 公開
ベトナム保健省、狂犬病発生の危険性を警告

<写真:tuoi tre>

 

保健省によると、これまで狂犬病のホットスポットではなかったベトナム各省で狂犬病患者が検出・増加傾向にあり、狂犬病の発生リスクが高まっている。

 

狂犬病は最も危険な感染症の1つであり、世界では年間平均6万人が狂犬病で死亡している。ベトナムでは2017~2021年に年間平均76人が死亡しており、2012〜16年と比較すると15%の減少となっている。

 

しかし、以前は狂犬病のホットスポットではなかった地方で狂犬病の死亡者数が急増しており、南部のベンチェ省では今年に入ってから昨年同期比2倍となる12人の死亡が報告されている。

 

キエンザン省では狂犬病による死亡が5件記録されており、前年同期の1件を大きく上回った。また、ザライ省では2021年同期に狂犬病による死者が0だったのに対して死者4人を記録している。

 

ベトナムの世界保健機関(WHO)によると、今年1〜8月に国内で40人が狂犬病で死亡しており、特定の20省の死亡者数は2011〜16年と比較すると増加傾向にある。

 

衛生省によると、死因の直接原因は狂犬病の動物に噛まれた多くの人がワクチン接種を拒否していることとなっており、間接的原因としてはペットへの狂犬病予防接種率が低いことや1部自治体で犬や猫の管理が不十分なことが挙げられている。

 

獣医師会の報告によると、ベトナムでは犬・猫の約40%が狂犬病ワクチンを接種しているが、動物から人への感染を防ぐためには2年連続で接種率を70%以上にする必要がある。

 

衛生省は特定の省で狂犬病が発生し、他の地域に伝染する危険性が高いとして指摘するとともに、各省や市の人民委員会に対して各地域保健局による狂犬病感染疑いのある犬や猫に咬まれた人の注意深い観察を要請した。

 

また、医療センターで狂犬病の検査や診察、ワクチン接種を受けるように、住民に対して呼びかけるように命じた。

 

各省・市の衛生局は狂犬病予防接種会場を増設し、1つの地区や町に少なくとも1つの狂犬病予防接種会場を確保する必要があり、リスクの高い省についてはコミューンレベルで接種会場を設置する必要がある。

 

農業・農村開発部門に対しては、狂犬病に感染した動物の発生を監督・処理し、保健部門が狂犬病ウイルスの人への感染を率先して防止できるように速やかに情報を共有するように指示が出されている。

 

犬及び猫の飼い主は公共の場においてペットが他人を咬むことを防止するために、他人の安全を確保するための手段を身に付けなければならない。また、ペットに狂犬病のワクチンを接種することの利点についても教育される必要がある。

 

保健省は各省・市に対して貧困層や貧困層に近い人々、少数民族、国に貢献している人々、リスクの高い地域で狂犬病との戦いに参加している人々へのワクチン接種費用を免除または軽減するように要請した。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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