おすすめのプロモーション
ベトナムの3大薬局チェーン、拡大からそれぞれの戦略へ

<写真:VnExpress>
急速な成長を遂げたドラッグストアチェーンの「アンカイン(An Khang)」「ファーマシティ(Pharmacity)」「ロンチャウ(Long Chau)」が、戦略面で乖離を見せ始めている。
「アンカイン」は新規出店をやめ、「ファーマシティ」はチェーン再編と合理化を進め、「ロンチャウ」は最多の店舗数へと拡大している。
2022年に「ファーマシティ」は1年間で200店以上を開店し、店舗数は昨年8月時点で最多の約1100店に達した後、多くの店舗を閉鎖して店舗数トップの座から退いた。
現時点で「ロンチャウ」の1009店舗に対して「ファーマシティ」は936店舗、「アンカイン」は504店舗となっている。
小売大手のモバイルワールドが所有する「アンカイン」の責任者ドアン・ヴァン・ヒエウ・エム氏によると、同社は2022年第1~3四半期において競合2社よりも急速に拡大した。
現在はドラッグストアを800店舗に拡大するという目標から、店舗の集約による収益向上へと戦略を切り替えているという。
また、「ロンチャウ」を所有するFPT Digital Retail JSCの代表者によると、同社は引き続き薬局事業を花形に成長するものと認識しており、2023年中に400~500店舗を新規開店させる見込みである。
2021年に同社の収益の大半は電子機器チェーン「FPTShop」からもたらされ、「ロンチャウ」の貢献度は18%に過ぎなかった。
しかし、2022年には32%に上昇し、売上高は9兆6000億ドン(約542億9216万円)に急増した。
「ファーマシティ」は昨年に引き続き店舗を戦略的に移転し、チェーン再編と合理化による粗利益率向上と営業コスト最適化に注力している。
「アンカイン」は2023年に新規出店はせず、収益向上と営業コスト削減に注力し、損失を減らすことを目指すという。
2022年の「アンカイン」の売上高は1兆5000億ドン(約84億8315万円)で、モバイルワールド総売上高の1.1%であった。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。